高岡商が乱打戦制し5大会連続甲子園!9回2死「あと1球」からの逆転に吉田真監督は「正直厳しいかなと」

[ 2022年7月29日 13:32 ]

第104回全国高校野球選手権富山大会・決勝   高岡商12-11氷見 ( 2022年7月29日    富山市民球場 )

富山市民球場
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 高岡商が氷見を12-11で下し、5大会連続の甲子園大会出場を決めた。8月6日開幕の第104回全国高校野球選手権大会(17日間、甲子園)に出場する。氷見は57年ぶり2度目の甲子園大会出場はならなかった。

 高岡商は初回1死二塁から3番・川尻啓人の右前適時打などで2点を先制すると、主導権を握った。3回には相手の守備の乱れにつけ込むなどし、一挙4得点。ところが、中盤以降は氷見に流れを持って行かれ、最大6点あったリードをひっくり返されると、一時は8-10と追いかける展開となった。

 それでも2点を追う8回1死一、二塁から5番・桑名勝の2点二塁打で同点。8回裏にスクイズで10-11と勝ち越されたものの9回2死から反撃。2死一塁から2番・宮内一行の適時二塁打で追いつくと、3番・川尻啓人にも二塁打が飛び出し、勝ち越し。これが決勝点となり乱打戦を制した。

 中盤以降、どちらに転ぶか分からない大荒れの展開となり、試合後は勝った高岡商ナインも敗れた氷見ナインも涙が止まらなかった。

 高岡商の吉田真監督は「ちょっともう、正直厳しいかなと思ってたんですけど、最後よくひっくり返して我慢してくれました。すごい選手たちです」と脅威の粘りを称賛。「最後まで諦めずに高商らしい粘り強い野球をやってくれた。選手たちに感謝したいです」と振り返った。

 途中、足を痛めながらも捕手として主将としてチームをまとめた近藤祐星主将は第一声で「最高でーーーーーす!」と絶叫。「毎朝早く来てトスを上げて、ノックを上げて水をまいて整備してくれたり、本当は悔しいはずなのにメンバーに好きなように練習さしてくれました」とベンチ入りできなかったメンバーに感謝し、「あと1球で負けそうな時もそういう人達の顔が浮かんだ」と振り返った。

 そして「試合前に吉田先生から〝最後に9回終わったときに1点勝ってればいいよと言われて、何点差つこうが全員でくらいついていってこのスコアになりました」と胸を張った。

◇高岡商 甲子園への足跡◇
2回戦 10-0 富山南
3回戦 8-1 高岡
準々決  6-2 未来富山
準決勝 11-10 富山商
決 勝 12-11 氷見

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2022年7月29日のニュース