【球宴】清宮「最高の思い出」パ48年ぶり2人目サヨナラMVP弾!打撃投手にきつねダンスとフル回転

[ 2022年7月26日 22:15 ]

マイナビオールスターゲーム2022第1戦   全パ3─2全セ ( 2022年7月26日    ペイペイD )

<全パ・全セ>サヨナラ弾を放った清宮はスタンドに向かって拳を突き上げる(撮影・島崎忠彦)
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 プロ野球のスター選手が集う「マイナビオールスターゲーム2022」は26日、福岡ペイペイドームで第1戦が行われ、全パの「プラスワン投票」で最後に滑り込み、初出場を果たした清宮幸太郎内野手(23=日本ハム)が同点で迎えた9回に劇的なサヨナラ本塁打を放ち、3─2で勝利した。球宴でのサヨナラ弾は1986年第3戦の吉村禎章(巨人)以来36年ぶり7人目。パ・リーグでは74年第1戦の高井保弘(阪急)以来48年ぶり2人目の快挙となった。

 ペイペイドームのファンから割れんばかりの拍手が送られる中、清宮は「自分が一番びっくりしています。9回2死で回ってくるか~と思って、ホームランをずっと狙っていました!」と試合後のヒーローインタビューで語った。文句なしのMVPにも選ばれ「最高の思い出ですね。(ベースを1周する際には)もうフワフワしてましたね。でも山川さんが“きつねの耳”を持ってるのが見えてそれしか目がいかなくて…ハイ、何だアレは?って感じでした」と最高の笑顔で“きつねの耳”を着けてファンの大歓声に拳を突き上げた。

 球宴でのサヨナラ本塁打は史上7人目の快挙。7本の劇弾は以下の通り。

1963年第1戦 近藤 和彦(セ)9回2ラン
1968年第1戦 江藤 慎一(セ)10回ソロ
1974年第1戦 高井 保弘(パ)9回2ラン
1979年第3戦 山本 浩二(セ)9回2ラン
1981年第2戦 掛布 雅之(セ)10回3ラン
1986年第2戦 吉村 禎章(セ)10回2ラン
2022年第1戦 清宮幸太郎(パ)9回ソロ

 2―2で迎えた9回2死走者なしの場面だった。全セの6番手右腕・森下(広島)に2ストライク1ボールと追い込まれながら、5球目の低め154キロ直球を左中間スタンドへ豪快に叩き込んだ。7回から左翼の守備に入り、7回の第1打席は湯浅(阪神)から四球で出塁。打率10割のオマケも付いて文句なしの最優秀選手賞(MVP)に選出され、賞金300万円を獲得した。

 清宮はこの日、試合前にはきつねダンスの「きつねの耳」を持って柳田(ソフトバンク)や松川(ロッテ)ら各選手と記念撮影。その後のホームランダービーでは柳田から指名を受けて打撃投手を務めて決勝進出に貢献し「清宮のボールのおかげ」と感謝を伝えられていた。それだけでは終わらない。5回にはきつねダンスが披露されたが、そこにも耳を着けて参戦。福岡のファンを盛り上げた。試合前からフル回転で走り回った23歳に、最後の最後に神様からの特大のごほうびが待っていた。

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