近江・山田、今夏初登板で圧巻の6回2死まで完全 149キロもマークし8球団スカウト絶賛

[ 2022年7月26日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権滋賀大会準々決勝   近江10―0伊吹 ( 2022年7月25日    オセアンBCスタジアム彦根 )

<近江・伊吹>6回1安打の好投を見せる近江・山田(撮影・後藤 正志)
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 選抜準優勝の近江のエース・山田陽翔(3年)がチーム3戦目で今夏初登板。3回2死、9番打者へのこの日の35球目に149キロをマーク。春季近畿大会の大阪桐蔭戦で記録した自己最速に並ぶと、6回2死で遊撃内野安打を許すまでは完全投球。9奪三振で外野に飛んだのは1度だけと圧巻の投球だった。

 「早く投げたい思いは強かった。全体的に球が低めに集まったのが良かった点です」

 ドラフト上位候補の初登板に8球団のスカウトが集結。3人態勢で視察した巨人・水野雄仁スカウト部長は「やはりすばらしい選手」と絶賛し、投打両面を評価する阪神・筒井和也スカウトは「腕の振りに対するコントロールという点でも高校トップ級。打っても投げても主役になる」とスター性も評価した。

 「149キロですか。150キロの壁も感じた。でも、それを出すのは甲子園だと思っている」と山田。中学時代に日本代表で一緒だった広陵の内海優太からはメッセージが届き、3回戦で敗れた球友の思いも背負う。「夏は何が起こるか分からない」と必勝を誓った。(鈴木 光)

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2022年7月26日のニュース