阪神・伊藤将、大野雄を質問攻め計画 球宴で聞きたい直球&ツーシームの極意

[ 2022年7月26日 05:15 ]

オールスター初出場が決まり、2度目の岩崎(左)とそろって意気込む伊藤将
Photo By 代表撮影

 補充選手として球宴初出場が決まった阪神の伊藤将は、試合とは別の計画を温めている。「大野(雄)さんと話してみたい。ストレートがすごく良いので、そこを聞きたいと思う」。20年に沢村賞を獲得した中日のエース左腕から、投球のヒントを探ろうという魂胆だ。

 球宴はファンだけが楽しむ場ではない。選手にしてみれば、年に1度の他球団の選手と交流できるチャンス。セを代表する左腕の試合は、9回まで完全試合をされた5月6日の他にもチェックしてきた。聞き出したいのは直球だけではなく「ツーシームで空振りを取れているし学べたら」と青写真を描く。

 直球とツーシームは自身も軸とする球種。その2つを耳で、目で盗むことができれば、後半戦はもちろんのこと、プロ生活の糧になることは間違いない。アマチュア時代は阪神ファンで知られ、ナイスガイとしても有名な大野雄なら、もしかしたら、伊藤将に心を許すかもしれない。

 もちろん本業も忘れてはいない。新型コロナウイルスに感染して離脱期間があったものの、ここまで7勝2敗、防御率1・87の好成績を収める。6月以降は無傷の6連勝とチームに欠かせぬ存在だ。球宴では「自分もストレートに自信がある。ストレートでなるべく抑えたい」とアピールを狙っている。

 今回の選出で21年の令和3年に入団した同期、佐藤輝と中野に肩を並べた。新人だった昨季、同じように活躍してNPBの「新人特別賞」に3人同時に選ばれながら、球宴出場は先を越されていた。

 「悔しいというか、自分も選ばれたい気持ちがあった」

 晴れて同じ舞台に立つ。3人での特別パフォーマンスは、「まだ未定」と含みを持たせた。全員が投打の主力を担う「花の令和3年トリオ」が、グラウンドでの活躍とともに、虎党を喜ばせそうだ。(倉世古 洋平)

 ○…阪神は昨年に続いて8人が球宴出場メンバーに名を連ねた。球団最多の03年9人に次ぐもので、8人は55年(コーチ兼任2人を含む)、05年、06年、21年に続く4度目。

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