ヤクルト小川「投手V弾&1―0完封」ならず 前回79年松岡弘氏「めったにないから…投げさせても」

[ 2022年6月3日 21:25 ]

交流戦   ヤクルト1―0西武 ( 2022年6月3日    神宮 )

<ヤ・西>この日のヒーローの小川は笑顔でファンの声援にこたえる(撮影・西海健太郎)
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 惜しくも「投手V弾&1―0完封勝利」はならなかったヤクルト・小川だが、8回3安打無失点の快投。3勝目を手にした。

 球団では過去2人した成し遂げていない記録。金田正一が53年6月24日の阪神戦で、そして松岡弘が79年9月2日の巨人戦で「投手自身の一発による1―0完封勝利」を達成している。

 松岡弘氏は「惜しかったねえ。めったにこんな機会はないからね。(9回も)投げさせても良かったと思うけど…。今の球界は分業制。チーム事情もあるし仕方がない」と話した。

 松岡氏が達成した時は巨人の大物ルーキー・江川卓と初めて投げ合った試合。3回の第1打席で「真っすぐが来るだろう、と大ヤマを張っていた。騒がれて入った江川との初対決。プライドもあった」。左翼への一発は自身プロ9号だった。

 その1点を守り切って9回4安打完封勝利。毎回の11三振を奪った。江川も8回2安打1失点。息詰まる投手戦で投打に活躍する「独り舞台」だった。

 「投手が自分のホームラン一本で1―0で勝ってごらん。気持ちいいよ。良く覚えているし、いい思い出だ」と松岡氏。「先発投手しか出来ないこと。そんなに簡単ではないが、次に目指してくれることを期待したいね」とエールを贈った。

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