通算224勝の工藤公康氏、佐々木朗希へ金言「悪い時にどうするかが大事。自分で修正する能力を」

[ 2022年6月3日 21:13 ]

交流戦   ロッテ─巨人 ( 2022年6月3日    東京D )

<巨・ロ>4回、佐々木朗(左)のお尻を叩きベンチに悔しそうに戻る松川(撮影・久冨木 修)
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 昨季までソフトバンクを指揮した工藤公康氏(59)が3日、BS日テレなどで中継された交流戦・巨人―ロッテ戦の解説に登場。5回8安打5失点(自責4)で降板したロッテ・佐々木朗希投手(20)についてコメントした。

 佐々木朗は2回、ポランコ、増田陸の連打で先制を許すと、3回は1死二塁から迎えた岡本和にカウント2ボールからの3球目、高めに浮いたフォークボールを右中間席へ運ばれた。今季64イニング目で初の被弾。4、5回も立て直せず失点を重ね、5回89球を投げて自己ワーストの5点を失ってマウンドを下りた。

 工藤氏は「コントロールに苦しんだ。(その要因は)そんなに東京ドームで投げることがないと思うんですけど、ひょっとしたら微妙な変化の中で合わせるのが難しかったのかな」と推測。攻略した巨人打線については「チームとしてどうやって打ち崩していくのかを徹底していたのが凄い」とコメントした。

 そして「シーズンはいい時ばかりじゃないので、悪い時にどうするかも凄く大事なんです。点を取られた時に自分で修正する能力を身に付けられたら次に生きる」と佐々木朗へ向けてメッセージ。「何も考えなくても(ボールが)狙ったところにいくのは年に2、3回。そのぐらいしかない。あとはどうやって、うまくいかないのを微調整して、キャッチボールやる時に調整したり、いろいろ修正してマウンドでその感覚をつかめるようにする」と自らの経験を基に語った。

 西武、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人、横浜(現DeNA)で29年に渡ってプレー、通算224勝を挙げた工藤氏にも「きょうは絶不調でダメ」という試合もあった。「ピッチングコーチにも“まあ、行けるところまで行って来い”って言われて、でも完封したことあります」と振り返り、「とにかく低め低め低め。低め丁寧にしか考えていなかった」と試合の中で修正することの大切さを語っていた。

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2022年6月3日のニュース