清原正吾&前田晃宏“ジュニアコンビ”で慶大が早大撃破!父・和博氏は「親孝行」に熱い抱擁

[ 2022年6月3日 05:30 ]

東京六大学野球・フレッシュトーナメント3、4位決定戦   慶大4―0早大 ( 2022年6月2日    神宮 )

<早大・慶大>試合を終え、笑顔で記念撮影する前田晃(右)と清原(撮影・木村 揚輔)
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 東京六大学野球の新人戦にあたるフレッシュトーナメントが2日、神宮で行われた。慶大は3位決定戦で「ジュニアコンビ」の活躍で早大に勝利。先発した元広島・前田智徳氏の次男・晃宏投手(1年)は4回無失点の好投、西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏の長男・正吾内野手(2年)は2試合連続の適時打をマークした。決勝は法大が明大を破り、2季ぶり36度目の優勝を決めた。

 かつて背負った背番号に手を回すように、ハグされた。神宮の通路で待っていた父・和博氏と顔を合わせた清原が、笑顔で歩み寄り抱擁。父の大きさとぬくもりを、改めて感じつつ喜びを口にした。

 「良いところを見せたいと思っていた。オヤジが2000安打を達成したところも神宮。親孝行できたのかなと思います」

 3打数無安打2三振で迎えた8回2死一、二塁。直球を左前へ運んだ。2戦連続適時打で、ダメ押しの4点目。好投した前田晃とともに、父が名球会入りしているジュニアコンビで勝利に貢献した。和博氏はプロ通算2122安打で、前田智徳氏は2119安打。合わせて4241安打のレジェンドを父に持つ2人の共演だった。

 清原は父が現役時代に使用したファーストミットと、リストバンドでプレー。「僕から使わせてくれとお願いした。オヤジのグラブをつけてグラウンドに立ちたいという思いがあった」とした。マウンドの前田晃には何度も声をかけて鼓舞。ただ、試合後に並んだ会見で前田晃が「集中していて…」と聞こえていなかったことに対し「覚えていないんかい!」と笑顔でツッコミを入れた。

 3試合で12打数3安打3打点と、4番で父譲りの勝負強さが光った。「秋こそは(リーグ)優勝したい。チームの勝利のために貢献できればいい」。今秋のリーグ戦デビューへ、視界は良好だ。(柳内 遼平)

 ≪父親同士は球宴4試合で競演≫清原和博氏は巨人、前田智徳氏は広島時代に全セの野手として98、05年に球宴同一チームで計4試合出場。うち、98年第2戦、05年第1、2戦はともに先発メンバーに名を連ねた。05年第1戦は清原氏が本塁打を含む2安打で優秀選手、同第2戦では前田氏が3安打2打点でMVPを獲得。なお、両氏が全セで同時出場した試合は3勝1分けと負け知らずだった。

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