大谷から先頭打者本塁打のカーペンター、ヤンキースの選手らしく、ひげを剃って躍動

[ 2022年6月3日 09:28 ]

まるで別人!(写真右から)カージナルス時代のマット・カーペンター、現在はヤンキースに所属するカーペンター(ともにAP)
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 ヤンキースのマット・カーペンター(36)は2日(日本時間3日)のエンゼルス戦に「1番・DH」で先発。初回、大谷に11球投げさせた上、先頭打者本塁打をかっ飛ばした。

 カージナルスで11年間プレーし、オールスターに3度選出されたベテラン。今年はレンジャーズ傘下の3Aでプレーしていたが、ヤンキース入りが決まると、5月26日のチーム合流前に、やっておかねばならないことがあった。ヤ軍の選手マニュアルに従い、カ軍時代のトレードマークだったあごひげを剃り、口ひげはきれいに整えた。カーペンターはMLB公式サイトに「洗面所から出ると、うちの5歳と6歳の子供たちが父親を分からなかった。あごひげのない顔を見たことがなかったから」と語っている。近年ではジェイソン・ジアンビー、ジョニー・デイモン、ゲリット・コールらが長髪を短くし、ひげを剃ってチームに合流し話題になった。

 ヤンキースでこのしきたりが始まったのは1973年。ジョージ・スタインブレナーがオーナーになると、監督を通して、むさくるしい髪形で、もじゃもじゃのひげを生やした選手に、髪を切ってきれいにしろと命令した。士官学校出身で元空軍少尉のスタインブレナーは「チームに秩序と規律を植え付けたかった。うちの選手にはヤ軍の選手としての誇りを持ってもらいたい」と説明したという。スタインブレナーは2010年に亡くなったが、教えはスタインブレナー家がオーナーである限りは引き継がれ、選手マニュアルに残り続ける。

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2022年6月3日のニュース