日本生命 2年ぶり都市対抗本戦出場まであと1勝!皆川主将「新チームでやってきたこと思い切りぶつける」

[ 2022年6月3日 19:46 ]

第93回都市対抗野球大会近畿地区2次予選・第3代表決定トーナメント2回戦   日本生命2―1大阪ガス ( 2022年6月3日    シティ信金スタジアム )

勝利に貢献した日本生命の舩越(左)と皆川(日本生命提供)
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 日本生命が大阪ガスとの大一番を制し、第3代表決定戦に進出した。初回2死一、二塁。先制点をもたらしたのは、皆川仁主将のバットだった。

 「個人的に2次予選でチャンスに打てていなかったので、なんとか先制点をという気持ちでした。縦の変化が良い投手。追い込まれていたのでゾーンを上げて、甘い球がくればというところに、少し浮いた球がきました」

 2ストライクからの3球目だった。ドラフト上位候補・河野佳が投じた内寄りのフォークを、右前へ弾き返した。二塁から藤本舜が先制のホームイン。近畿2次予選では自身初のタイムリーが、チームに勇気を与えた。

 野手陣は一日1000スイングをノルマに課すなど、徹底してバットを振り込んできた。JABA日立市長杯では5試合で36得点を挙げ優勝。春先から打線は好調を維持してきたが、5月26日の三菱重工West戦は0―1で敗れた。試合後。皆川をはじめとするナインは、再び心を一つにした。

 「この予選に勝つために、オフからあれだけバットを振り込んできた。どんどんバットを振っていこう!」
 空振りしても、三振をしてもいい。原点であるフルスイングを徹底することを、野手陣は確認しあった。次戦の同31日パナソニック戦は打線が爆発し8点を奪って大勝。この日も得点こそ2点だったが、大阪ガス投手陣を攻め続け10安打を放った。

 5回から3番手として登板した舩越孝志朗も勝利の立役者だった。右横手から自己最速を1キロ更新する149キロをマーク。チェンジアップもさえ、4イニングを2安打無失点に封じた。

 「とにかくゼロで抑えようと。きょうはストレートが良かった。バッターに向かっていく気持ちを忘れず、投げることができました」

 2年目右腕にとっても、リベンジの一戦だった。さきの三菱重工West戦は、高めに浮いたチェンジアップを打たれ決勝点を献上。敗戦以降の投球練習では、チェンジアップを低めへ集めることを徹底してきた。その取り組みが、この日は奏功。強力打線に自分たちのスイングをさせなかった。

 2年ぶりとなる本戦出場まで、あと1勝。7日に予定される第3代表決定戦へ向け、皆川は言った。「相手がどこかは関係なく、新チームになってやってきたことを思い切りぶつけます」。自分たちの野球を貫き、東京ドームへの切符をつかみ取る。

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2022年6月3日のニュース