横浜高 複数部員のコロナ感染で秋季大会辞退 来春センバツ絶望的

[ 2021年9月11日 05:30 ]

 春夏35度の甲子園出場を誇り、今夏も出場した横浜(神奈川)が10日、部員から複数の新型コロナウイルス陽性者が出たため、開催中の秋季神奈川県大会を辞退すると発表。11日の3回戦の山手学院戦は不戦敗が決まり、来春センバツ出場は絶望的となった。

 同校は公式サイトで「センバツ甲子園大会につながる現在開催されている秋季神奈川県大会には、これ以上の感染拡大を防ぐために、出場を辞退することといたしました」とコメントを掲載した。

 20年に就任した村田浩明監督が率いるチームは今夏、3年ぶりに甲子園に出場。2回戦で智弁学園(奈良)に敗れたが、背番号1を背負った杉山遥希(1年)、1回戦の広島新庄戦で1年生では大会史上初の逆転サヨナラ弾を放った1番打者の緒方漣らが大舞台で経験を積んだ。新チーム初戦の5日の2回戦は横須賀学院に12―1で勝利。その後に部員のコロナ感染が確認された。同校は夏休み明けから感染を予防するためにオンライン授業となっており、登校はしていないという。

 今夏の神奈川大会では東海大相模など3校がコロナ禍で出場辞退。今月には神奈川大学野球リーグで関東学院大、松蔭大が11、12日のリーグ戦を辞退していた。厳重に感染対策を講じても防ぎきれないウイルスとの闘いはこの秋も続き、高校球児や大学生らの夢を奪っている。

続きを表示

2021年9月11日のニュース