合言葉は「指揮官超え」だ 智弁学園・小坂監督は26年前に主将で4強 山下主将「日本一を目指して」

[ 2021年8月27日 19:19 ]

準決勝に備え、練習する智弁学園ナイン(代表撮影)
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 全員野球で壁をぶち破る。夏初めての決勝進出を目指す智弁学園は大阪・枚方市内で調整した。オンライン取材に応じた小坂将商監督は京都国際との準決勝へ向け、左右の両エース・西村王雅、小畠一心と主砲・前川右京をキーマンに指名。「この3人から“おれが、おれが”をなくすこと」とチームプレーを勝負のポイントに挙げた。また、相手の京都国際の攻守の要である中川勇斗を「捕手として一番じゃないか。すごく周りが見えている」と警戒した。

  小坂監督は95年に主将として4強を経験。敗れた準決勝の星稜(石川)戦では4番中堅で出場して4打数無安打だった。「あの試合は僕が打ったら勝っていた。お前らは打って越えてくれ」とナインにハッパをかけたことも明かした。山下陽輔主将も「全員で力を合わせて、どんな試合展開になってもあきらめず、日本一を目指してやっていきたい」と意気込んだ。

 5月の春季近畿大会準決勝で左腕の森下から強烈な中前打を放っている今秋ドラフト候補の前川右京も「わくわくした気持ちで球場に入りたい」と明徳義塾との準々決勝後に話し、試合を心待ちにしている。「まずは準決勝で5つめの壁を倒して、6つめの壁に迎えるように頑張ります」と指揮官。一つ壁を越えれば02年3回戦以来の“智弁対決”が見えてくる。

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2021年8月27日のニュース