ソフトB 19安打9点も…投手陣が球団最悪タイ13四球の今季最多11失点で連勝ストップ

[ 2021年4月25日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―11ロッテ ( 2021年4月24日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>6回、高橋礼は先頭の中村奨にチーム10個目の四球を与える(撮影・長久保 豊)
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 19安打も打って負けた…。ソフトバンクは今季最多の11失点でロッテに敗れ、連勝は4でストップした。高橋礼投手(25)ら投手陣が2リーグ制以降で球団ワーストタイの13四球の大乱調。01年6月25日オリックス戦以来、20年ぶり4度目の怪記録となった。打線は柳田悠岐外野手(32)の先制2点適時打などで何度も援護したが、今季両リーグ最長の4時間30分の試合をものにできなかった。

 「13」。鷹投手陣が与えた四球の数だ。20年ぶりの球団ワーストタイ。2リーグ制以降、この試合を含めて4度しかない。

 まずは先発の高橋礼。2回に4点のリードをもらったが、3回1/3を投げ、4安打5四球5失点で逆転を許した。「早い回から援護してくれたのに、自分らしい投球ができなかった。四球も多くなりリズムが悪くなってしまった。本当に申し訳ない」と猛省した。

 続いてスチュワートだ。勝ち越した直後の5回から3番手で登板。2018年米ドラフト1巡目の評価を受けた右腕でも流れは断ち切れない。二塁打と2四球で満塁のピンチを招くと、高部、荻野貴と2者連続となる押し出し四球で逆転された。

 負の連鎖は続く。5回途中からマウンドに上がった高橋純も四球から失点。7回岩崎はマーティンにだめ押しの2ランを浴び、8回の杉山も四球が絡み失点。3回以降、ロッテのスコアボードには得点が刻まれ続けた。6投手のうち、無四球で無失点は2番手の田浦だけだった。

 工藤監督は高橋礼について「勝負しきれなかったのは残念。中継ぎで短いイニングで感じをつかんでから戻すとか、このままだと彼自身にもよくない」と今季先発再転向を果たしたサブマリンの配置転換を示唆した。

 「与四球率減」をテーマに掲げた今季だが改善が見られない。「常に言っているのは打たれてもいいが、無駄な四球はやめなさいと言っている。そこは反省をしてもらう」と話した。

 一方、打線は諦めなかった。毎回の19安打。最終回は牧原大の適時打など3安打を集中。2点差まで詰め寄った。19安打で負けたのは08年9月15日のロッテ戦以来、13年ぶりの屈辱だが、指揮官は「最後まで集中してこのゲームをなんとかするという思いが出ていた。野手は満点」と打線をねぎらった。

 今季両リーグ最長、4時間30分のゲーム。ロッテ戦今季初黒星で、チームは6試合ぶりの敗戦。パ・リーグで西武に次ぐ110与四死球となり、四球の数も疲労もたまる1敗になった。

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2021年4月25日のニュース