宮崎日大、5年ぶり優勝 岩崎が投打に大車輪2失点完投&5打点 母・尚子さん「一番の親孝行」

[ 2020年8月2日 05:30 ]

宮崎大会決勝   宮崎日大12―2宮崎学園 ( 2020年8月1日    宮崎県ひなたサンマリンスタジアム宮崎 )

<宮崎日大・宮崎学園>優勝を決め喜びを爆発させる宮崎日大ナイン
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 都道府県高野連が独自に開催する代替大会は1日、宮崎で決勝が行われ、宮崎日大が宮崎学園を12―2で下して5年ぶりの優勝を果たした。エース岩崎優太投手(3年)が、3安打完投。打っても3安打5打点の活躍を見せた。

 27個目のアウトを取ると宮崎日大の岩崎はマウンド付近でNo・1ポーズをしてチームメートと喜びを爆発させた。昨秋は県大会決勝で富島に敗れ、九州大会では準々決勝で創成館に3―4でサヨナラ負けし4強入りを逃した。「同じ悔しさを味わいたくなかった。みんなで優勝しようとこの大会に臨んでいたのでうれしい」と喜びは格別だった。

 準決勝までは救援で登板し、今夏初先発だった。3回に自身の失策が絡んで先制を許したが「味方が点を取って勝ってきていた。最少失点で抑えよう」と切り替えた。130キロ台の直球に落ちるスライダーが効果的で8奪三振。打っても4回に左前適時打、4点リードの5回2死満塁には右越えの3点二塁打を放った。「追い込まれると三振するタイプなので初球からいきました」。8回にも左前適時打で3安打5打点と暴れ、16安打12得点の打線をけん引した。

 夏の甲子園という目標を失ったが、岩穴口主将を中心に代替大会での優勝を目指すと確認。「挟殺プレーの練習がしたい」など選手が自主的に練習メニューを楠田賢吾監督に提案した。失点をなるべく抑え(総失点5)打線が援護する野球で頂点に立った。

 岩崎は兵庫出身。この日は両親が観戦に訪れていた。「親の前で成長した姿を見せられて良かった」。新型コロナウイルスの影響で3月に実家へ帰省した際には「諦めるな」と激励された。母の尚子さん(44)は「一番の親孝行です」と目を細めていた。

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