日本ハム・中田 技ありキング13号!ガッツ式「ヘッド使う」スイング

[ 2020年8月2日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―1オリックス ( 2020年8月1日    札幌D )

<日・オ>8回1死、本塁打を放つ中田(撮影・高橋茂夫)
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 外角低めのカットボール。日本ハム・中田は「映像で見返したら甘い球ではなかった」と振り返る。右腕・吉田一にとってのベストピッチ。バットをムチのようにしならせ、ヘッドを利かせて左中間席まではじき返した。楽天・浅村に並ぶリーグトップの13号ソロは、「レベチ(レベルが違うの意)」という今季の進化を表す一発となった。

 1点差に迫られた直後の8回。「(バットに)うまく引っかかってくれた」と主砲が一振りで嫌なムードを消し去った。代名詞は体が反り返るほどのフルスイングだが、今季は小笠原ヘッド兼打撃コーチの指導もあり改造。「今でもボールをしばきにいく感覚はあるけど、その中でもヘッドを使う感覚がある。今まではしならない木の棒でドーンと打っていた。今はしならせて打つイメージ」。だからこそ外角低めの球でも巻き込んで左中間席へ運べたのだ。

 前日の試合で左手中指の付け根のマメの状態が悪化。「痛くて強く振れない」状態だったため、グリップに緩衝材のテーピングを施して出場した。手負いの状態ながら豪快な一発を放つ。主砲としての責任感も強い。

 開幕カード以来の勝ち越しで借金を2まで減らした。本塁打数は「全く気にしていない」という中田だが、今季は最後までタイトル争いを展開しそうだ。(東尾 洋樹)

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2020年8月2日のニュース