広島 7年ぶりの巨人戦5連敗 床田はついに降格

[ 2020年8月2日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3-11巨人 ( 2020年8月1日    東京ドーム )

<巨・広8>3回2死二塁、中島(後方)に適時二塁打を浴びる床田(撮影・吉田 剛)
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 広島・床田寛樹投手(25)は、1日の巨人戦で3回7安打4失点(自責2)と乱調し、2軍降格が決まった。3番手・ケムナも7失点して今季2度目の2桁失点となる11失点。13年以来7年ぶりの巨人戦5連敗となった。今季最多の借金7となり、過去9度のリーグ優勝のうち最多借金だった79年の「6」を超えてしまった。

 本調子からかけ離れた投手が通用するような相手ではない。床田は、3回までに被安打7、4失点と痛打を浴び続けると、61球ながら早々に首脳陣から見切られた。佐々岡監督は、「打たれるべくして打たれる球を投げていた」と手厳しく振り返る。昨季は150キロ超だった直球が常時140キロ中盤にとどまれば、変化球でかわすにも限界があった。

 初回こそ3者凡退ながら、2回にウィーラーの同点中前打を含む4安打を許して流れを手放した。3回には、無死一、二塁からの丸の犠打を松山が一塁に悪送球する適時失策に、ウィーラーの犠飛、中島の適時二塁打による1イニング3失点でこの回で降板。計11失点のきっかけとなり、「今日は特に何もありません。チームに迷惑をかけてしまい、悔しい結果になってしまいました」と謝罪した。

 結局、昨季7勝を挙げた安定感は戻らなかった。今季6試合で1勝4敗、防御率6・04。6回を投げ切ったのは1度のみ。復調を待ち続けてきた指揮官も、「1球1球の集中力が足りない。(次回は)もうないです」と、2軍降格を決断するしかなかった。コンディション不良の大瀬良は、軽症との判断で1軍同行中。4日以降に再登録が可能ながら、いまだ投球練習を再開していないだけに、先行きの見通せない先発再編が迫られる。

 15年から5年連続でシーズンを勝ち越してきた巨人相手に、13年以来7年ぶりの5連敗となった。借金7は、今季最多。過去9度のリーグ優勝のうち、最多借金だった79年の「6」を超えた。屈辱の数字が並ぼうと、指揮官は、「選手は勝つために一生懸命やっている。また明日、集中力を持ってやるだけ」と反撃の場とする3戦目を思った。 (河合 洋介)

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2020年8月2日のニュース