智弁和歌山・小林樹 反撃機運封じる“クローザー” 4回1失点「ポイントになる打者には力入れた」

[ 2020年8月2日 05:30 ]

和歌山大会3回戦   智弁和歌山7-4市和歌山 ( 2020年8月1日    紀三井寺 )

<市立和歌山・智弁和歌山>6回から登板する智弁和歌山・小林樹斗(撮影・後藤 正志)
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 智弁和歌山は大黒柱が相手の反撃機運を完全に封じた。小林樹は6―3の6回から2番手として登板し、最速149キロ直球を軸に確実に要所を締めた。「イメージは(試合の)後半に行く感じだったので、そこに向けてしっかりと準備できた」。5安打を浴び、最終回には1点を失ったが、4回を危なげなく投げ抜いた。

 試合終了までを逆算して投げた。「ポイントになる打者が何人かいて、その打者には力を入れました。4イニングですが、打順によって力を落として投げた部分もあります」。“立ち上がり”の6回は2番からの打順。3番打者に安打を浴びたが、5番打者をこの日最速149キロ直球で二飛に仕留め、逆転直後の大事な回を「0」で締めた。自己最速150キロを計測した2回戦・南部戦後には「6~7割の力」としていたが、この日も「あまり変わらない感じ」で好感触のまま投げた。

 視察した7球団10人のスカウト陣が評価したのは「平均値」の高さだ。直球の大半が145キロ超。中日・中田宗男アマスカウトアドバイザーは「まだ余力を残して投げている」と高い潜在能力を認める。中谷仁監督(41)も「チームの大黒柱として頑張ってくれている」と認めるエース。成長の余地は計り知れない。 (桜井 克也)

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2020年8月2日のニュース