ソフトバンク・石川 1安打完封&自己最多13K!シャーザー参考にフォーム変更が奏功

[ 2020年8月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―0西武 ( 2020年8月1日    ペイペイD )

<ソ・西>1安打完封勝利し甲斐(右)と笑顔でタッチを交わす石川(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 打ち取る確率は81・6%にも及ぶ。ソフトバンク・石川は今季6試合で37回2/3を投げているが、回の先頭打者38人で出塁させたのは7度だけ。確実に1死を取り、失点のリスクを減らす。この日も6回の先頭・川越に四球を出しただけだった。

 「抜くイメージと切るイメージの両方」という120キロ台で鋭く曲がるパワーカーブが武器も、この日は全球種が決め球になった。西武打線を抑えた7年目の初完投は、わずか1安打の完封で自己最多の13奪三振。「直球も良かった。フォークもカウントを取る時と(空振りを狙い)落とす時と投げ分けることができた」と語った。

 「スピードアップ賞が獲りたい」と話すほど投球テンポが速く、この日の試合時間は今季リーグ最短の2時間21分。38試合目のチーム初完投に工藤監督は「悪いところが一つも見当たらなかった。100点」と称えた。

 7月に入りシャーザー(ナショナルズ)を参考に腕を下げるフォームに変更。体が慣れ自己最多タイの121球を投じても球威は落ちなかった。2020年。大化けの予感だ。

 ≪13奪三振以上の1安打完封は16年9月の大谷以来≫石川(ソ)が13三振を奪い被安打1でプロ初完封。13奪三振以上の1安打完封は、16年9月28日西武戦の大谷翔平(日=現エンゼルス)以来史上8人目。チームでは99年6月22日日本ハム戦の工藤公康(当時ダイエー)、06年6月8日巨人戦の斉藤和巳の各12三振を上回る最多奪三振での1安打完封になった。また、育成ドラフト出身者の1安打完封は石川が初で、1安打以下では昨年9月6日ロッテ戦で無安打無得点を達成した同僚・千賀に次ぎ2人目。なお、ゲーム2桁奪三振は7月12日楽天戦(11三振)以来自身6度目。13奪三振は17年6月7日ヤクルト戦と同年6月27日日本ハム戦の12三振を上回る自己最多だ。

続きを表示

2020年8月2日のニュース