阪神ロサリオ、菅野撃ち自信!フリー打撃で看板直撃弾2発「準備できた」

[ 2018年3月30日 07:53 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2018年3月30日    東京D )

椅子に座ってティー打撃をおこなうロサリオ
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 阪神は29日、東京ドームで開幕前日練習を行った。初めて巨人の本拠地に足を踏み入れたウィリン・ロサリオ内野手(29)は、いきなり推定飛距離140メートルの看板直撃弾を2発披露し、「打者にとっては良い球場」とニヤリ。そんな主砲に対して金本知憲監督(49)は、多少の好不調の波を度外視しても今季は4番で起用し続ける大方針を示した。

 開幕の舞台である東京ドームに、快音が鳴り響いた。はじき出された打球は幾度となくスタンドで跳ねた。その生みの親は…猛虎の新4番・ロサリオだ。

 「しっかり準備できたよ。(東京ドームの印象は)練習しただけだけど、バッターにとっては良い(有利な)球場という印象だね」

 R砲の口からは、頼もしいコメントが続いた。それも、そのはずだ。甲子園に比べて、東京ドームは面白いように打球が飛ぶ。その証拠に、この日のフリー打撃ではいきなり、左中間最深部に掲げられている「キリン一番絞り」と「セブン―イレブン」の看板に直撃する推定飛距離140メートルの特大弾を披露。39スイング中9本の柵越えを放ち、満足げに最終調整を終えた。だから相手先発の菅野について問われても、「配球なども大事だけど、来た球をしっかり打つことが大切だと思う」と泰然自若。地に足を付けて、開幕に臨む。

 そんなロサリオに、金本監督も全幅の信頼を寄せた。「ロサリオもかなり打ってくれそうな気はしています」とニヤリ。そして、言葉を続けた。

 「そこ(4番・ロサリオ)は不動ですね。まあどうやろう、2カ月、1割台なら気分転換とかで3番を打たせたりとかね。それはあるかも分からんけど、基本的にはもう、(打てなくても当面は)我慢して4番というのは変わりないですね」

 極端な例を挙げてまで「4番・ロサリオ」と“心中”する覚悟を示した。昨季、最も頭を悩ませた打順に固定するため、オフに推定年俸3億4000万円もの大金を投じて獲得した新主砲。多少の好不調の波を度外視してでも、4番で使い続ける大方針だ。

 破壊力を増した打線を率い、指揮官が「最高の舞台」と表現した敵地の巨人戦で開幕を迎える。いきなり「簡単に打てる投手ではない」と実力を認める菅野と対峙(たいじ)するが、やることは変わらない。「スローガンにあるように執念を出して。とにかく選手を鼓舞しながら。選手がいいものを出せれば、優勝するチャンスは十分にあると思うので。僕は執念を持って戦わせるだけです」。目指すは、頂点のみだ。 (惟任 貴信)

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