三重・小島監督、平成生まれ初勝利 28歳「ただ一生懸命に」

[ 2018年3月30日 05:30 ]

第90回選抜高校野球大会2回戦   三重8―0日大三 ( 2018年3月29日    甲子園 )

円陣で指示を出す三重・小島監督(右)
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 信念のタクトで平成生まれの監督として、初の甲子園勝利をつかみ取った。昨夏に就任した三重・小島紳監督は「ただ一生懸命に、選手と一緒にやろうと。そこの姿勢だけは崩したくない」と笑みを浮かべた。

 2回に盗塁を2度企図したが、ともに失敗。それでもひるまず、4回無死一塁から梶田の二盗成功を起点に計5盗塁。13安打の猛打に加え、足でも日大三を揺さぶって8点を奪った。投げても背番号10の定本が7安打を浴びながら126球で公式戦初完封。昨秋は不調に陥り、主将を一時外されたが、今年1月から選手間投票で主将復帰し、チームでは優勝した69年決勝の堀越戦で上西博昭が記録して以来、49年ぶりの完封だ。指揮官も「今までで一番よかった」と賛辞を贈った。

 指導法は、選手の自主性を重んじ冬休みも異例の2週間を取る。「失敗しても怒らないです。部室のカギをなくした時はめちゃくちゃ怒りましたけど」。4月で29歳になる青年監督が聖地に爽やかな風を吹き込んだ。

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2018年3月30日のニュース