智弁和歌山 病み上がりの平田が4失点完投 高嶋監督「エースの意地で行くと…」

[ 2018年3月30日 14:26 ]

第90回選抜高校野球大会第8日・3回戦   智弁和歌山7―4国学院栃木 ( 2018年3月30日    甲子園 )

<智弁和歌山・国学院栃木>智弁和歌山・平田は帽子を飛ばしながら力投する
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 智弁和歌山が毎回の14安打の猛攻で国学院栃木を下し、7年ぶりに準々決勝進出。初回に一挙4点を先行した後も着実に得点を重ね、5回までに7―0と大量リードを奪って逃げ切った。

 歴代最多の甲子園勝利数を66に伸ばした高嶋監督は「ひとつ勝っていうのは大変やな、と思いました」としみじみ。「先に点を取れるだけ取って逃げ切る」と描いていた試合プランは7回まではうまくいったが、「ピッチャーが後半へたった」ことで終盤に反撃を受けた。打線についても「詰めの段階で点がもうちょい欲しいところで入らなかった」と反省点を口にし、「向こうのパターンに入って、嫌な感じがした」と振り返った。

 背番号1の平田は大会前にウイルス性腸炎を発症し初戦を回避。復帰したこの試合では6回までは3安打無失点に抑えたが、8回に3安打で3点を失うなど終盤に疲れを見せた。それでも9回116球を執念で投げ抜き、「この試合は絶対僕が投げ抜いて勝ちたいと思ってました。(初回の)あの4点で楽に投げることができた」ととホッとした表情。「ピッチングの調子はあまり良くないけど体調は戻ったので大丈夫です」というエースに、高嶋監督も「エースの意地で(最後まで)行くって言うから彼に懸けた。辛抱強く投げたのがよかった。4点は取られたけど、彼なりに投げてくれた」と労っていた。

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2018年3月30日のニュース