誠也、初の開幕4番 219日ぶり公式戦「チャンスでしっかり還す」

[ 2018年3月30日 07:44 ]

セ・リーグ   広島―中日 ( 2018年3月30日    マツダ )

フリー打撃で快音を響かせる鈴木
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 試練を乗り越えて迎える6年目の春。広島・鈴木は本拠地で行ったフリー打撃で快音を響かせ、球団史上初のリーグ3連覇へ静かに闘志をかき立てた。

 「開幕に対する意識はそれほどない。とにかくケガをしないように今までやってきたことを出すだけです」。昨季は8月23日DeNA戦で右足首を骨折し、シーズンを棒に振った。219日ぶりの公式戦は4番で迎えることが確実で緒方監督も「万全と判断している」と言った。昨季は4月下旬から4番に定着したため、開幕4番は初。23歳7カ月で球団では3番目の若さだ。

 鈴木自身は打順に頓着しないが、一方では、中心選手としての責任を強く自覚する。

 「僕自身4番と思っていないし、こだわりも特にない。ただ、チャンスで回してもらった時には、しっかり還していけたら」。骨折後はリハビリに励み、オープン戦では3本塁打、打率・344をマークした。それでも患部は「決して万全とは言えない。100%じゃない」と言う。そんな現状を受け入れながら視線を前に向ける。

 「この状態でどんな結果が出るか楽しみです。経験が成長につながると思うので」。相手先発の中日・小笠原とは昨季11打数4安打で打率・364。好相性ながら「イメージはそんなにないけど、状態がいいから開幕に投げてくると思う。しっかり入っていけたらいいなと思う」。チームは開幕戦3連敗中。23歳の若き4番が白星発進に導き、3連覇への一歩を踏み出す。

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2018年3月30日のニュース