広陵・中井監督「まぐれも実力のうち」、“らしく”中村祝福

[ 2017年8月23日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権第13日・準決勝   広陵12―9天理 ( 2017年8月22日    甲子園 )

<天理・広陵>アルプススタンドへのあいさつを終え、ウイニングボールを手に持つ広陵・岩本(中央)とともにベンチへ戻る中井監督(左)と中村
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 広陵の中井哲之監督は、今大会6号で1大会個人最多本塁打をマークした中村の記録を聞かされると「そんなに凄いんですか。とんでもない本塁打を今までも数多く見ているので驚きはない。(将来、大物になった時に)誰が指導したんじゃ、と言えますね」と笑った。

 入学当初からその能力を高く評価し1年生だった15年夏の広島大会から正捕手として起用。同校で1年生が背番号2を付けるのは実に11年ぶりだった。巨人で活躍するOBの小林と比較されることも多いが「顔は確実に負けている。野球に取り組む姿勢も小林の方が上」と断言するが「技術は奨成が上。今後ずっと小林と同様の努力ができるか。出来れば末恐ろしい捕手になる可能性は十分にある」と数多くのプロ野球選手を輩出してきた名将も、潜在能力の高さは否定しなかった。

 中村の打撃の長所として「トップがしっかりとできて、フォームを崩されることがない。(左)肘の使い方も抜群にうまい。同じ(ボールの)軌道の球は絶対に振らない」と話し、ソフトバンク・柳田や巨人・坂本勇の名前を引き合いに出した。

 今大会の活躍を、ひたすら「まぐれ」と表現するが「まぐれも実力のうち。いつまで続くか分からないが、明日までは続けてほしい」と悲願のVへさらなる活躍を期待した。

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2017年8月23日のニュース