巨人・坂本 借金完済V打 広陵・中村の“お手本”内角打ち

[ 2017年8月23日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9―2中日 ( 2017年8月22日    ナゴヤD )

<中・巨>3回1死一、二塁、坂本は先制となる左越え適時二塁打を放つ
Photo By スポニチ

 声も弾んだ。巨人が、最大11あった借金を完済した。決勝打の坂本勇は「5割に乗ったというのは良かった。ここからが大事だと思う」。5月27日以来、87日ぶりの勝率5割に押し上げた。

 午前中の宿舎。広陵・中村が新記録を打ち立てる姿をテレビで見た。「僕が出場したのは春でしたし、勝ち上がることもできなかった」と光星学院(現八戸学院光星)3年時の春を思い出した。関西との1回戦で3安打したが、本塁打はなく敗退。「期待されている中で(本塁打を)打てるのは本当に凄いと思う」と感心した。

 中村が「参考にしている」というのが坂本勇の内角打ち。3回に奥義を見せた。1死一、二塁。吉見が投じた138キロのシュートを、右足に体重を残して懐に引きつけた。高いトップから、軸回転で一気に引っ張る。「初球から積極的に打ちにいって一振りで仕留められて良かった」という先制の左越え適時二塁打。9得点大勝に導く一打を、高橋監督は「序盤でいい流れになった」と称えた。

 「(中村のフォームは)みんなに“勇人に似てるなー”と言われるんですよ。決勝戦でも打ってほしい」

 次は、CS進出圏内へ押し上げる一打を放つ。 (神田 佑)

 ▼巨人マイコラス(8回2失点で12勝目) 自分の調子も良いし、チームもシーズンで一番いい野球ができている。

 ▼巨人阿部(3回、坂本勇に続いて2点適時打。3打点の活躍) 勝率5割に復帰したので貯金を増やしていきたい。

 ≪巨人の借金≫巨人は7月3日時点では31勝42敗で借金は11あったがその後24勝13敗1分けと盛り返し完済。巨人が2桁借金を抱えながら勝率を5割に戻したのは92、11年に次いで3度目。92年は最終2位、11年は3位といずれもAクラス入りを果たしたが今季はどうか。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月23日のニュース