いじられキャラの三輪、サヨナラ打も脱力お立ち台「期待されてないと…」

[ 2016年6月26日 17:55 ]

<ヤ・中>延長11回1死満塁、三輪がサヨナラ中前打を放つが、駆け寄ったのは雄平(右)と坂口だけ。後につづかないナインに「俺アピール」をする三輪

セ・リーグ ヤクルト5―4中日

(6月26日 神宮)
 ヤクルトは土壇場の9回に3点差を追いつかれる嫌なムードだったが、延長11回に代打・三輪が値千金のサヨナラ打。同一カード3連勝に導いたヒーローはお立ち台で「そんなに期待されてないと思っていたので…」と思わず本音を漏らしながらも、「打ててよかった」とホッとした表情を見せた。

 4―4で迎えた延長11回裏。坂口、川端が連打を放つと、セ・リーグ打撃4部門でトップに立つ4番・山田は敬遠気味の四球で歩かされて無死満塁とサヨナラの舞台が整った。しかし初回先制3ランを放った雄平は1ストライクからの2球目の直球を打ち損じて凡退。ここで代打に送られた三輪は「そんなに期待されてないと思った。次、田中さんがいますし、楽な気持ちで」と気負わず打席に立ったという。

 中日の谷繁監督はピンチを招いた小川に代えて守護神・田島を投入。1ボール2ストライクと追い込まれた三輪だったが、「いいピッチャーなので、三振だけはしないようにと」と執念で低めの変化球を捉え、田島の足元を抜く中前適時打を放った。

 今季5度目のサヨナラ勝ち。祝福されてもみくちゃになるはずのヒーローだったが、ベンチを飛び出したナインはサヨナラのホームを踏んだ川端を囲んで大盛り上がり。三輪の元に駆け寄ったのは雄平と坂口だけで、“いじられ役”は「俺!俺!」と自らを指差してアピールした。お立ち台でもマスコットのつば九郎に次々とちょっかいを出された愛されキャラの32歳。「まだ(優勝を)あきらめる数字じゃない。下の位置にいますけど、どんどん巻き返していきますので応援よろしくお願いします」と神宮のファンに呼び掛けた。

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2016年6月26日のニュース