侍女子・川端「V5へ準備を」ナックル姫はV打浴びた

[ 2016年6月26日 05:30 ]

<前橋シニア・侍ジャパン女子代表候補>6回2死一、二塁、右前打を放つ川端

 大会5連覇を目指す「第7回WBSC女子野球ワールドカップ」(9月3日開幕、韓国)に出場する侍ジャパン女子代表候補は新潟合宿初日の25日、前橋シニアと強化試合を行い1―2で敗れた。女子プロ野球から追加招集されたヤクルト・川端の妹、川端友紀内野手(埼玉アストライア)は「5番・二塁」で先発し3打数1安打。1点を追う6回2死一、二塁、右前打で2死満塁と好機を広げ、同点劇をお膳立てした。「打ったのは内角直球。ちょっと詰まったと思ったんですけど、何とか(内野の頭を)越えてよかったです」。12、14年に続く3度目のワールドカップ代表を目指す川端は「女子野球を世界に広めるチャンスでもあるので、自分の役割を果たして5連覇できるように準備したい」と本大会を見据えた。

 また、「ナックル姫」こと吉田えり投手(BC石川)は6回から4番手で登板して2イニングを1安打1失点。6回は無失点に抑えたが、1―1の7回、先頭打者に左越え二塁打を打たれ、犠打で1死三塁のピンチを招く。続く代打・北爪は右翼手の好判断で「ライトゴロ」に打ち取ったが、その間に三塁走者が生還し、決勝点を許した。「二塁打はスライダーが真ん中に入ってしまった。捕手からは“外してボールくらいのところで”と要求されていた。自分のミスです」。敗戦投手となった吉田は「同点の場面での1失点はかなり悔しい。落ち着いて投げられるかが自分の課題。次につなげていく」と話した。

 この日は、先発の田中露朝(あきの)、荒木未来、黒崎夏奈、吉田、笹沼菜奈と5投手のリレーで2失点。大倉孝一監督は「田中は安定感があるし、荒木も吉田も自分の力を発揮している」と投手陣には及第点を与えたが、チーム全体には「手応えとしては30点。もう少しできるだろうという感じ」と厳しかった。

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