福留父「よう頑張ったな」故郷・鹿児島県で快挙見届け

[ 2016年6月26日 08:15 ]

<広・神>6回表2死二塁、福留は二塁内野安打を放ち、日米通算2000本安打を達成する(投手・岡田)

セ・リーグ 阪神2-4広島

(6月25日 マツダ)
 阪神・福留の父・景文さんは鹿児島県で吉報を受けた。息子の勇姿に「“よう頑張ったな”という言葉しかない。今さら言うことはないですよ」と目を細めた。少年時代は早朝から深夜まで練習に付き合った。キャンプ季節は休日のたびに当時、中日が拠点にしていた宮崎県南部の串間市の球場などへ家族総出で出かけた。「田舎で他に娯楽もなかったんでね。小さい時からとにかく野球に夢中だった」。後にPL学園、中日の先輩となる立浪和義氏にサインをもらったこともあるという。

 「物心がついた時にはビニールのグラブを持っていました。おもちゃのグラブとプラスチックのバットとボール。そこからですよ。野球がやりたくて、勉強も頑張ってやりましたね」

 日本復帰当初の苦しい時期についても「それは本人が選んだ道だから。僕らがああだこうだと言うことはない」と振り返った。「去年ぐらいから日本の水にまた合ってきたんじゃないですか。もう子供という年齢じゃないし、ファンの皆さんが喜ぶ姿が見られればいい。僕もいちファン。ケガせずに頑張ってくれれば…」。

 今は球場観戦は年に1、2回だが、19日のソフトバンク戦、20日のオリックス戦の2試合は甲子園に足を運んだ。「もしかしたら打つかもと思って。鹿児島空港からすごい雨で、試合ができるのかなと心配したんですが、オリックス戦は残り4本で2安打2四球でしょ。僕はあれでもう達成したと思っています。いい試合を見せてもらいました」。頼もしく育った息子を今後も故郷から温かく見守り続ける。

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2016年6月26日のニュース