山田3戦連発!4冠どころか11冠!坂本抜いて打率もトップに

[ 2016年6月26日 05:30 ]

<ヤ・中>初回1死一、二塁、山田が左越えに先制の3ランホームランを放つ

セ・リーグ ヤクルト13-9中日

(6月25日 神宮)
 もはや、手のつけようがない。ヤクルト・山田が1点を追う初回1死一、二塁で3試合連続の25号逆転3ラン。2ボール2ストライクから真ん中低めの141キロ直球を左翼席上段へ運んだ推定飛距離125メートル弾に、「完璧に捉えることができた。自分でもびっくりした。(配球を)読みはしているけどざっくり。打席内での直感ですね」と涼しい表情だった。

 この日は女優の剛力彩芽が始球式に登場。山田はキャッチボールの練習で指導役を務め、「ノーバンで(捕手に)届くように斜め45度の角度で投げて」と教えたが、練習途中に「秋吉さんが浮かんで」と横手投げにするよう助言。ところが暴投が続き、わずか3球で元の上手投げに戻した。剛力は本番で大暴投。ホームベースのはるか前でボールを叩きつけて三塁方向に大きくそれた。遊撃の大引から「何を教えとんねん」と試合前に突っ込まれた山田は、二塁の守備位置で苦笑いを浮かべていた。

 フォーム矯正は裏目に出たが、「勝ってほしいという気持ちを込めて(始球式で)投げました」と剛力の祈りに、バットで応えた。剛力は昨年6月30日の阪神戦(神宮)も始球式に登場。1点を追う6回に山田の中前打が足掛かりとなり、逆転勝利を飾った。1年後。両リーグ通じて今季最多の20安打で13得点と打線が爆発。勝利の女神の後押しを受けた山田は、一発を含む猛打賞で2試合連続4打点と強烈な輝きを放った。 

 4番に入った14日のソフトバンク戦(神宮)から8試合で24打数11安打、打率・458、5本塁打。セ・リーグの打撃なんと11部門でトップに立った。「4番を任されている。しっかり打点を挙げてチームに勢いをつけるのが好調につながっている」。巨人・坂本を抜いた打率は・336、25本塁打、63打点、17盗塁は堂々たる数字。史上初の「4冠王」も夢物語ではない。(平尾 類)

続きを表示

2016年6月26日のニュース