【野村謙二郎の視点】岡田は首脳陣の信頼も勝ち取った

[ 2016年6月26日 10:20 ]

<広・神>プロ初勝利を挙げた岡田は、緒方監督(左)の祝福にウイニングボールを手に笑顔

セ・リーグ 広島4-2阪神

(6月25日 マツダ)
 広島打線が苦手としていた能見から3回に3得点して、5回にも2死から追加点。これで過去のアレルギーを払拭できたのは間違いなく、むしろ能見の方が広島打線の勢いを感じてプレッシャーをかけられていたのではないだろうか。

 初回に菊池が二盗を決め、2回は1死一塁から下水流が左前打すると相手守備のスキを付いて二、三塁とした。3得点した3回は3つの四球に盗塁や相手暴投などを絡めたもの。5回にも下水流の右中間二塁打で新井が一塁から一気に生還した。試合を常に優位に進め、ダイヤモンドを駆け巡り、今の広島の強さと勢いを見た。

 ようやくプロ初勝利の岡田だが、内容的にはここにきて安定感が出てきた。尻すぼみではなく、逆に尻上がりになっているのが素晴らしい。デビューからしばらくはコントロールに苦しんでいたが、この日は与四死球がゼロ。防御率も2点台(2・82)と首脳陣の信頼も勝ち得たと思う。各ポジションで、たくさんの収穫があったナイスゲームだった。(スポニチ本紙評論家)

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2016年6月26日のニュース