後輩が恩師が…さらば松中 王さん「常勝ホークスを築き上げた」

[ 2016年3月2日 08:30 ]

引退会見で唇をかむ松中

【後輩、恩師らが“お疲れさま”】

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長 19年間ホークス一筋で3冠王を含め彼が残した輝かしい成績、まさに常勝ホークスを築き上げた中心選手でした。ホークスを幾度となくリーグ優勝・日本一に導いてくれました。プロ入り後、努力を重ねレギュラーの座をつかみ取り、いつの間にか押しも押されもせぬ12球団No.1の打者に成長しましたね。彼の“振る”姿を見て数多くの若手選手が育っていきました。それは今もなお継承されています。

 最後の最後まで現役にこだわり、ついこの間までバットを振っていた姿を思い出します。まだやれるのではないかとの思いもありますが、引退は彼が考え抜いた結果です。選手としては幕を閉じますが、野球人として今後も野球界の発展のために頑張っていただきたいと思います。さらに今の子供たちに野球の素晴らしさと憧れを感じてもらえるような活動も期待しています。ファンの皆様、何事にも前を向いて進む松中信彦を、これからも応援していただきますようお願いいたします。

 ▼ソフトバンク・内川 ホークスを強くして福岡に根付かせ、人気球団にしてくれた方の一人。感謝しています。僕らが言うことではないですが、現役という希望がかなわなかったのは残念です。

 ▼ソフトバンク・本多(引退会見後に福田とともに現れ、花束を贈呈)新人のころに聞いた“いい結果を出しても納得するな”との言葉が印象に残っている。

 ▼日本ハム・栗山英樹監督 あれだけの数字を残してチームを勝たせた。尊敬しかない。本当に凄い打者だった。

 ▼応武篤良氏(新日鉄君津時代の監督。仲人も務める)辞めろと言われて辞めるのではなく、ボロボロになるまでやって最後は自分で辞めると決めた。野球人として大成功じゃないですか。ご両親と恵子夫人に温かく見守られてここまできた。最後は苦しんだが、これからの指導に生きる。

 ▼大相撲の大関・琴奨菊(福岡県出身でソフトバンク所属選手と親交)本当に頑張って、いろんな状況を乗り越えてきた人。何と言っていいか、分からないけど…。お疲れさま、という言葉しかない。

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