大リーグ機構、DV疑惑のチャップマンに出場停止処分 新規範では初

[ 2016年3月2日 09:11 ]

ヤンキースのアロルディス・チャップマン投手 (AP)

 大リーグ機構は1日、ガールフレンドに対して暴力を働いた疑いが持たれているヤンキースのアロルディス・チャップマン投手(28)に対して今季の開幕から30試合の出場停止処分を科した。

 チャップマンは昨年10月、フロリダ州の自宅でガールフレンドと口論の際、首を絞めるなどの暴力を働き、その後、壁に向かって拳銃8発を発砲した疑いが持たれている。本人は拳銃の発砲は認めているものの、ガールフレンドへの暴力は否定しており、起訴はされていない。

 昨年8月に大リーグ機構はドメスティックバイオレンス(DV)に関する新たな規範を設け、これに抵触した選手に対して出場停止などの処分を科すと発表。同機構はチャップマンのケースがこれに当たると判断し、今回の処分を決めた。このDVに関する新規範発表後、実際に処分が科されたのは、これが初めてとなる。

 チャップマンは処分に対して異議申し立てをしない考えで、処分を受け入れると声明で述べている。現在、春季キャンプへ参加している同投手はオープン戦への出場は可能とのこと。ただ、今季の年俸から30日分にあたる約185万6000万ドル(約2億1000万円)は失うことになる。また、今季終了後にフリーエージェント(FA)の資格を得ることになっているが、処分が明ける5月9日からでもFA権取得に必要なメジャー登録日数を満たすことができる。

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