“ぽっちゃり”ハムドラ6横尾 しぶとくマルチ 慶大先輩由伸監督の前で

[ 2016年3月2日 05:30 ]

<日・巨>2回無死、中前打を放つ日本ハム・横尾

オープン戦 日本ハム2―10巨人

(3月1日 札幌D)
 また打った。日本ハムのドラフト6位ルーキー・横尾が泥くさく食らいついて2安打。栗山監督から「内容がいい。大アピールですね」と絶賛された。

 2回先頭で甘い直球を中前に運ぶと、0―4の4回2死二塁。巨人・田口に2ボール2ストライクと追い込まれながら、「何にでも対応できるようにと思った」と外角低めのチェンジアップをバットの先端で拾い、中前適時打とした。

 4回は5球目を軸足の右太腿に自打球。自打球としては珍しい箇所だが横尾は「よくあること。引っ張りこんで(打って)ないので仕方のないこと」と振り返る。2回の中前打は2ボールからのファーストスイング。積極果敢なフルスイングが持ち味ながら最後まで体を開かず、バットを内側から出すイメージでヒットゾーンを広げている。

 試合前には慶大の大先輩、巨人・高橋新監督に緊張の面持ちであいさつ。「このままケガしないで頑張れ」という温かい言葉をもらった。2月20日の1、2軍合同の紅白戦(国頭)で2安打して即1軍昇格。対外試合6戦連続出場で16打数6安打(打率・375)、1本塁打と好調が続く。

 本職は三塁手だが二塁、一塁を守る器用さも見せる。「“結果を出したい”という自分の気持ちを押し殺しながらやっている」。開幕1軍を目指す1メートル77、90キロのぽっちゃり体形のユーティリティープレーヤーが、チームに新風を巻き起こす。 (柳原 直之)

 ◆横尾 俊建(よこお・としたけ)1993年(平5)5月27日、東京都生まれの22歳。日大三では甲子園に3度出場し、3年夏に全国制覇。慶大では4年秋にリーグタイ記録の4試合連続本塁打を達成。通算13本塁打をマークしベストナインを2度受賞した。15年ドラフト6位で日本ハム入団。1メートル77、90キロ。右投げ右打ち。

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2016年3月2日のニュース