西武・森 捕手“失格”…大学生に盗塁許す、コーチ苦言「1軍では厳しい」

[ 2016年3月2日 06:30 ]

<西武2軍・国士舘大>宮田の投球を受ける森

練習試合 西武2軍4―3国士舘大

(3月1日 西武第2)
 西武・森の今季1軍公式戦での捕手起用が白紙撤回の方向となった。

 捕手としての実戦経験を積ませたい首脳陣の意向から、森は1日、全体練習を外れて2軍で国士舘大との練習試合(西武第2)に「5番・捕手」で出場。打撃では4回に右翼席に「今季1号」を放ったが、守備では二盗を許すなどマスクをかぶった6イニングで3失点だった。

 「まだまだ全然。本塁打?打ったといってもプロ相手じゃないし、はよこっち(西武プリンスドーム)でやりたいわ」。苦笑交じりに振り返った森だったが、視察した田口1軍バッテリーコーチも「大学生相手に走られてては…。走ってこないだろうと決めつけて、心の準備ができていない」と苦言を呈した。

 昨季は捕手での出場はなし。今季は「打てる捕手」を目指してきた。ただ、キャンプ中の実戦ではリード面で頭が飽和状態となり、田辺監督は「捕手をやらせると打撃が極端に悪くなる」と評してきた。田口コーチも「ウチには、銀仁朗(炭谷)という侍ジャパンの捕手がいる」と話した上で、「投げる、捕るはできるものの、捕手として目に見える成長はまだない。現実問題として1軍で捕手となると厳しい」とした。

 開幕後は昨季同様にDH、もしくは外野手での起用となる公算だ。森は「できれば捕手で出たいが、鉄壁のキャッチャーがいるので、試合に出られるならどこでも」と話している。

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