イチロー超えの注目 セスペデス凄すぎる“1人モーターショー”

[ 2016年3月2日 09:25 ]

メッツのセスペデスが所有するポラリススリングショット(AP)

 今年もキャンプ恒例となったマーリンズ・イチローのTシャツネタが連日、注目を集めている。しかし、今年はインパクトでイチローを凌駕するほどのショーを繰り広げたのが、メッツのセスペデスだ。

 2月23日にキャンプ地のフロリダ州ポートセントルーシーを自主トレで訪問。この日から日替わりでお披露目したのは、カスタマイズされた高級車の数々。その光景はモーターショーさながらだ。初日は米ポラリス社の三輪車「スリングショット」で21万ドル(約2394万円)。その後も40万ドル(約4560万円)の米フォード社「F250」、40万ドルのイタリア・ランボルギーニ社の「アベンタドール」、25万ドル(約2850万円)のイタリア・アルファロメオ社の「8Cコンペッティオーネ」、24万ドル(約2736万円)の米クライスラー社の「ジープ・ラングラー」に乗って登場。1週間で6台目は、初日の赤のスリングショットと色違いの青バージョンだった。

 このオフにメッツと3年総額7500万ドル(約85億5000万円)の高額契約を結んだセスペデスが乗ってきた6台の総額は、カスタマイズ代も含めて実に推定171万ドル(約1億9494万円)。米スポーツ専門局ESPNのニュース番組では、「きょうのセスペデス」という車の企画ができるほど。「ジープ・ラングラー」の座席は野球のボールをあしらったデザインにするなど、内装にもこだわりを見せており、フロリダ州ベロビーチの自宅からセスペデスが乗ってくる車に日に日に注目度がアップ。米メディアも記事やツイッターなどで「モーターショー」の様子を報じた。

 セスペデスは11年にキューバから亡命し、12年からアスレチックスでプレー。昨季までの4シーズンで4チームを渡り歩き、通算106本塁打をマークした30歳の右の大砲だ。「キューバにいるときは、決して米国に来るとは考えていなかった。米国に来てから、これらを手に入れるために一生懸命働けば、欲しいものは何でも手に入れられることが分かった」とカーコレクションがグラウンド上でのモチベーションにつながっていることを明かした。

 現在は数々の高級車を所有しているが、キューバ時代の愛車は何と自転車だったという。アメリカンドリームをつかんだ大砲はグラウンド外でも規格外だ。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2016年3月2日のニュース