19歳唐川「楽しんで」プロ初完封!11K

[ 2009年5月10日 13:09 ]

プロ初完封で3勝目を挙げ、バレンタイン監督(右)に祝福されるロッテ・唐川

 【ロッテ6-0楽天】ロッテの先発唐川が11奪三振でプロ初完封勝利を挙げた。初回、楽天は1死二塁で規定打席未達ながら打率4割7分9厘の“隠れ首位打者”の3番草野が打席に入ったが空振り三振に終わると、ロッテはその裏、井口の日米通算200号本塁打となる7号2点本塁打で先制。2回にもランビンの2号ソロ、8回にはベニーのトドメとなる2点本塁打が飛び出した。楽天はロッテと同じ8安打を放ちながら、拙攻で敗れ、4月19日のオリックス戦以来の完封負けで7カードぶりの負け越し。

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 走者を背負った場面でこの日最高の球速が出た。3―0の3回2死満塁、ロッテの唐川は中村紀を2球で追い込む。3球目、初球に空振りを奪った高めの直球、142キロで二飛に仕留めた。「(狙った高めに)しっかりいった」。1球変化球を挟んだだけで、似た球を打ち損じさせたところに、球速以上の球質の良さがうかがえた。
 序盤最大のピンチを乗り切ると、6回2死一、三塁でもセギノールを高めの直球で3球三振。「ワインドアップとクイックでそんなに(球質に)差がなくなっている」と唐川。課題だったクイック投法は急速に進化中。要所で長距離砲2人を3球で片付け、プロ初完封へ勢いを加速させた。
 その後は難度の高い右打者への内角スライダーで見逃し三振を奪った。今後への新たな武器をテストしつつ、ともに自己最多の133球と11奪三振で投げ切った。「楽しんで投げられた。きつかったが、苦ではない」と充実感に浸っていた。
 19歳は2年目で開幕からローテーションを守り、随一の安定感を見せる。「これからどんどん勝っていきたい」。母の日にスタンドで見守った母親にも、十分に成長ぶりを伝えた。

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2009年5月10日のニュース