若武者・坂本決着つけた逆転2点弾!巨人、中日を3タテ

[ 2009年5月10日 14:12 ]

8回、逆転2ランを放った坂本(6)を迎える巨人・原監督

 【巨人8-7中日】二転三転のシーソーゲームは、8回に坂本が左翼へ放った6号2点弾で決着がついた。3点を追う巨人は5回に小笠原の右中間に飛び込む9号2点本塁打で一度は逆転、さらにラミレス5号ソロで追加点を挙げた。中日は8回、代打・立浪の右翼線二塁打で同点とすると、井端の中前適時打で勝ち越したが、斉藤が痛恨の1発を浴びた。最終回巨人は満塁のピンチを迎えたが、3人の投手を使って逃げ切り、中日を3タテ。5連勝となった。

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 息詰まるシーソーゲームを制し、最後は巨人に勝利の女神がほほ笑んだ。原監督は「全員が力を出さなければ、こういう試合は取れない」と選手たちの奮闘をたたえた。
 この日の決め手は、打線全体の力だった。1番から8番までの野手陣は全員、何らかの形で得点に絡んだ。小笠原とラミレスの本塁打あり、李スンヨプの適時打あり、松本、鶴岡の送りバントあり…。それぞれが求められる役割を果たした結果、攻撃は一つの線になり、8点が生まれた。
 象徴的なのが決勝本塁打の坂本だ。6―7と逆転された直後の8回2死二塁。投手が斉藤に代わった。前回対戦した4月26日は内角シュートで右飛に打ち取られている。坂本は「前回も内ばかりだったし、そのイメージが多少あった」と言う。得点につなげるには何をすべきか。すぐに狙いは定まった。4球目。内角シュートを完ぺきにとらえて左中間席へたたき込む。篠塚打撃コーチは「坂本は指示を出す前に(データが)頭の中に入っていた」と目を細めた。
 先発が崩れ、救援陣が本調子でなくても打線で白星を拾う。独走はまだ続きそうだ。

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2009年5月10日のニュース