現役メジャーいなくてもオランダ大金星!

[ 2009年3月9日 06:00 ]

 【WBC・オランダ3―2ドミニカ共和国】最後の打者を見逃し三振に取った瞬間、オランダ・ナインはベンチから飛び出して優勝したかのように大騒ぎした。大会史に残る番狂わせ。全員大リーガーのドミニカ共和国を1点差で下した。

 デルモニコ監督は「まさか3点で勝てるとは」と振り返る。得点は初回の3点のみで、3安打はいずれも内野安打。8回以外は毎回得点圏に走者を背負った。1点差まで迫られながらも救援陣が踏ん張り、バックも無失策で2併殺を奪うなど応えた。「とにかくストライク先行で攻める」と先発のポンソンが語るように、米テネシー大を18年間率いたデルモニコ監督の基本に忠実な野球が結実した。
 現時点で開幕メジャーが約束された大リーガーはいない。前ヤンキースで大リーグ通算90勝のポンソンは、今季の契約球団を探しており「これでどこかが契約してくれればね」と指揮官も笑った。欧州では屈指の強豪でアテネ、北京五輪に連続出場も、前回大会は1次リーグ1勝どまり。デルモニコ監督は「まだ大会は始まったばかり。目標はマイアミ(2次ラウンド)に行くことだ」と力強く宣言した。

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2009年3月9日のニュース