【世界フィギュア】坂本花織「終わり良ければ全て良し」多幸感あふれるV締め 五輪の失意乗り越え

[ 2026年3月28日 08:44 ]

フィギュアスケート世界選手権第3日 ( 2026年3月27日    チェコ・プラハ )

ガッツポーズの坂本花織(撮影・長久保 豊)
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 女子では、今大会限りで引退する五輪2大会連続メダルの坂本花織(25=シスメックス)がフリー158・97点をマークし、合計238・28点で日本勢最多4度目の優勝を飾った。フリー、合計とも自己ベストで今季世界最高得点。合計は世界歴代6位のままだが、フリーではアリーナ・ザギトワ(ロシア)を上回り世界歴代5位となった。

 現役最後の「愛の讃歌」を全身全霊で滑りきると、坂本は涙した。やり切った充実感で笑顔に変わり、得点を見ると喜びを爆発させた。表彰式で日の丸が流れると、一縷の涙がほおを伝った。「本当に締めくくりできる結果。今季は本当に思い描いていたより、はるかにきついシーズン。思った結果にならなかったことが多かった。それでも最後の最後金メダル獲って、晴れやかな気持ち。凄く幸せです」と話した。

 ミラノ・コルティナ五輪では惜しくも銀メダル。「後にも先にも一番悔しい経験」と振り返る。ミラノから帰国するまでには迷っていた今大会の出場を決意。年始から「(出場の)心づもりをしていて」と打ち明けていた補欠の渡辺倫果に「最後、出させていただきます」と連絡し「カオちゃんが舞ってる姿を見たいからぜひとも出てください」と返答をもらった。

 出場する旨を伝えた中野園子コーチからは「出るなら1週間くらい休んだら」との提案を受けた「10日間くらい氷に乗らず好きなことをして心も体もリセットして練習を再開した」と坂本。調子は落ちていたが、それを自覚し、必死に状態を上げた激動の1カ月間だった。

 最後のブラッシュアップは「それすらも楽しかった。毎日練習充実しているなと。五輪が終わってからの1カ月は本当に楽しかったです」と笑顔で振り返り「世界選手権で絶対(金)メダル獲って帰らないと、満足できない。それを果たすことができた。終わり良ければ全て良し、です」。有終の地プラハに天真爛漫な笑顔が弾けた。

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