【リーグワン】埼玉がまたもラストワンプレーで逆転 SH本堂、PRフィナウのリザーブ2人がトライ

[ 2026年3月28日 21:01 ]

NTTジャパン[ラグ]リーグワン1部第13節   埼玉36―34東京SG ( 2026年3月28日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<東京SG・埼玉>前半終了間際、敵陣インゴールに迫った埼玉のFW勢
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 埼玉は、最大14点差を終盤の追い上げで逆転し、36―34で東京SGに競り勝った。後半33分にSH本堂杏虎(27)のトライ(ゴール)で31―34と追い上げると、ゴール前のラストワンプレーでPRリサラ・フィナウ(23)が逆転トライ。順位は2位に後退したものの1敗を守り、東京ベイ、神戸とともにプレーオフ進出(6位以内)を決めた。

 2節前、3月14日の東京ベイ戦の再現をしているようだった。ラストワンプレーで同点トライを挙げ、ゴールで32―30と勝ち越した激戦から2週間。金沢篤ヘッドコーチ(HC)は「最後までリードされたタフなゲームで逆転したのは、素晴らしい」と話し、PRクレイグ・ミラー主将(35)も「自分たちを誇りに思う」と喜んだ。

 前半を14―14で終えたが、後半18分に東京SGのCTB中野将伍(28)にバックス3人がかわされるトライ(ゴール)を決められ、17―31と14点差をつけられた。

 ここで結果を出したのが、リザーブの2人だった。後半14分からピッチに入ったSH本堂は、24―34で迎えた後半33分にゴール前でラックサイドを突いてゴール右にトライ。「前を見て、空いていれば突こうと思っていた。負ける気はしなかった」と話した。

 「取り返さないと、という意識があった」と明かす。直前の後半31分、自陣でのハイボールキャッチでノックフォワードをし、さらに押さえたボールを離せず、ノットリリースザボールの反則。相手にPGを与えてしまった。「SHとしては体が強い」との持ち味を生かしたトライに「(チャレンジを)やめないことを学んだ」と話した。

 力強い言葉も、もらっていた。姉・杏実は、パラスキーで3大会連続パラリンピック出場。閉幕したばかりのミラノ大会後に「次はおまえの番」とLINEがきた。「アスリート中のアスリート」と尊敬する姉には、メンタル面の相談もしてきた。「自分が頑張れば、姉も頑張ってくれる」。出場3試合目での初トライで、答えを出した。

 後半8分出場のPRフィナウは、劇的なフィナーレを締めくくった。3点を追う後半38分、左中間ゴール前10メートルで得た反則で、チームは決して優勢ではなかったスクラムを選択した。3度の組み直しを「負けずに組む」と安定させた。

 直後にSO山沢拓也(31)がトライラインを割ったが、オブストラクションの反則で無効に。それでも「切り替えは難しくなかった」と、その前に得たアドバンテージから仕切り直した。試合終了のホーンが鳴る中、FWでフェーズを重ねて、最後にフィナウが右隅に飛び込む。「うれしかった」と逆転トライを振り返った。

 大東大から加入したばかりのルーキーは、ナンバー8からPRに転向して2年半しかたっていない。「第3列は動く、跳ぶ、走るができないと通用しない。自分の体を考え、新しい3番のステージを選んだ」。視線の先には日本代表がある。「代表、入りたいですね」と話した。

 今季の埼玉は、終盤の逆転だけでなく、終盤の守りでも粘り強さが際立っている。プレーオフ進出決定にも、金沢HCは「まだゲームが続く。成長し続けることを意識したい」と油断はなかった。

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