【二所ノ関親方展望】最速綱獲り狙う安青錦 鍵は序盤戦と苦手攻略「自分の形」生かせれば

[ 2026年3月8日 05:00 ]

初場所、高安(左)を破る安青錦。低い姿勢から攻めるスタイルを確立している
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 大相撲春場所は8日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で初日を迎える。7日は土俵祭が行われ八角理事長(元横綱・北勝海)らが15日間の安全を祈願した。大関・安青錦(21=安治川部屋)の史上最速所要16場所での横綱昇進が懸かる。スポニチ本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は課題の序盤戦と苦手力士の克服をポイントに挙げた。

 思えば、安青錦の1年前はまだ新入幕でした。そこから6場所連続で2桁勝利を挙げ、今や最高位を視界に入れています。大崩れも連敗もしない安定感。3連覇は至難の業ですが、それを成し遂げる力は持っています。

 相手に合わせて取ることが多い豊昇龍とは違い、自分の形をしっかり確立していることが躍進の要因です。低い姿勢を保ちながらまわしを狙って勝負を決めるスタイル。頭をつける形も、下がって防御に回ってのものではなく、自分の形に持っていく過程であるから有効的です。

 初めての綱獲り。重圧はあるでしょうが、形を持っている強みを生かせれば問題はないでしょう。どの力士にも当てはまりますが、序盤でいかに流れに乗れるか。元々スロースターターの印象もありますし、未知の13、14勝に手が届くためには最低でも1敗で折り返したいところです。特異なスタイルで結果を残してきた半面、大の里や義ノ富士ら根こそぎ持っていくようなタイプを苦手にしてきました。負けている相手は決まっているだけに、苦手を攻略し全てをマスターして昇進してほしいものです。

 大の里もしっかりと稽古は積んできたので先場所のようなことはないでしょう。動きの速い相手、駆け引きなしにガンガン向かってくる平戸海、藤ノ川と稽古ができたのが良かった。彼らと稽古することで切れの動きが備わってきました。先場所、休場の可能性もありながら出場に踏み切って10勝を挙げた。そこでいろいろ経験した、あの場所があるから今がある。そう思わせる反撃を期待します。

 藤ノ川は、動きの良さに好感を持っています。まだ伸びそうな期待を抱かせます。現時点では平戸海と比べると経験値などでは劣るが、稽古でも大の里から2勝しました。あと10キロ増やせると相当活躍できそうな器です。今場所は初の上位総当たりの位置。相手は相当やりにくいと感じているはずです。安定感が出てきた霧島ら伏兵陣も多く、見どころの多い場所になりそうです。(元横綱・稀勢の里)

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