【Sスケート】高木美帆 現役最後の試合は総合3位「ありがとう、そしてさようなら」笑顔でリンクに別れ

[ 2026年3月8日 23:48 ]

スピードスケート・世界選手権最終日 ( 2026年3月8日    オランダ・ヘーレンフェイン )

会場の声援に笑顔を見せリンクに別れを告げる高木美帆(AP)
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 短距離から長距離の4種目総合で争うオールラウンド部門の後半2種目を行い、今大会限りで現役を退く女子の高木美帆(31=TOKIOインカラミ)は総合3位に入った。

 前日の前半2種目では500メートル1位など総合首位で折り返し。高木が世界記録を持つ本職の1500メートルでは序盤から飛ばすレースを展開。1分53秒48の2位に入り、フィニッシュ後はうなずき、ガッツポーズも見せるなど納得の様子だった。

 最終種目の5000メートルでは、スタート前のアナウンスで「Living Legend(生きる伝説)」と紹介された。この5000メートルでは7分1秒50の6位と順位を落としたものの、表彰台は確保した。

 死力を尽くし、レース後には仰向けに倒れ込む姿もみられた。数々の伝説を刻んだ高木に、場内からは大きな拍手と歓声が送られると笑顔で手を振り応えた。インタビュアーから「ファンに伝えたいことは?」と聞かれると英語で「ありがとう、そしてさようならと伝えたいです」と語った。

 スーパー中学生として15歳で10年バンクーバー大会に初出場。レースに懸ける熱量は他を圧倒し、18年平昌大会以降は常に「これで最後」というスタイルを貫き、唯一無二の足跡を刻んだ。3年前には自ら「チーム・ゴールド」を立ち上げ、さらに心身を追い込んだ。

 2月のミラノ・コルティナ五輪では500、1000メートルと団体追い抜きで銅メダルを獲得。五輪メダル数は日本女子で前人未到の10個、男子を含めても日本勢歴代3位となった。

 ラストレースの舞台は18年に日本勢初の総合優勝を果たした思い出深い大会。「残りの期間も変わらずに高みへ挑みにいきます」と語っていた通り最後まで自らに挑み続け、リンクに別れをつげた。

 ◇高木 美帆(たかぎ・みほ)1994年(平6)5月22日生まれ、北海道幕別町出身の31歳。北海道・帯広南商高、日体大出。5歳でスケートを始める。14年ソチ大会は代表選考会で落選したが、五輪4度出場。18年平昌の団体追い抜き、22年北京の1000メートルで金メダル。W杯日本勢最多の通算38勝。19年3月に出した1500メートル1分49秒83は現在の世界記録。家族は両親と兄、姉・菜那さん。身長1メートル65。

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