【ミラノ冬季パラ】開会式出席は28の国・地域のみ ロシア選手団にはブーイングも イランは参加断念

[ 2026年3月7日 06:00 ]

開会式で入場行進するロシア選手団(AP)
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 ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは6日(日本時間7日未明)、世界遺産のベローナ市街にある古代ローマ時代の円形闘技場で開会式が行われ、開幕した。

 ウクライナ侵攻を続けるロシアと同盟国ベラルーシの出場が認められたことにより、反発したウクライナ、チェコ、エストニア、フィンランド、ラトビア、リトアニア、ポーランドは開会式をボイコット。カナダ、英国、ドイツ、フランスなどもコンディション調整を理由に開会式を欠席し、大会参加55の国・地域のうち入場行進に参加したのは28の国と地域の約45人にとどまった。ドイツは、開会式欠席はウクライナへの連帯を示すためともしている。

 14年ソチ大会以来のパラリンピック参加となったロシア選手団は、4人が開会式に出席。赤い衣装に身を包み手を振りながら行進したが、AP通信によると登場の際にはブーイングも聞こえたという。日本からはパラアイスホッケーの中村俊介(39)と福西朱莉(35)が参加した。

 米国とイスラエルから攻撃を受けているイランは、唯一出場予定だった18年平昌・22年北京大会経験者のパラクロスカントリー選手、アブルハズル・ハティビが安全に渡航できないとして参加を断念した。国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長は「安全な移動のための代替ルートを模索してきたが、中東全域で紛争が続いているため人命へのリスクが高すぎる」と説明した。イタリア語のアルファベット順となる開会式の入場行進では、IPCは当初、イランとイスラエルの間にアイスランドを入れる措置を取っていた。

 大会組織委員会のジョバンニ・マラゴ会長は開会式のあいさつで「世界が戦争の悲しみや苦しみにより引き裂かれ、劇的な転換点にある中で、この大会が開催されることを無視することはできません。それだけに平和や連帯のオリンピック・パラリンピック・ムーブメントの中心的メッセージははかつてないほど意味を持ち、重要です。社会をわずか10日で変えられないのは分かっていますが、この大会は希望の灯をともすことでしょう」と開催の意義を訴えた。パーソンズIPC会長も「今、世界の一部の国は指導者の名前でよく知られているが、むしろアスリートの名前で知られるようになってほしい」とスポーツによる世界の結束を主張した。

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