【Sスケート】高木美帆、女子500メートル銅「まさか獲れると…」日本女子最多メダル数「9」に更新

[ 2026年2月17日 05:00 ]

ミラノ・コルティナ五輪 スピードスケート

女子500メートルで銅メダルを獲得し、日の丸を掲げる高木美帆
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 女子500メートルで、22年北京五輪銀メダルの高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が今季自己ベストを大幅更新する37秒27をマークし、2大会連続表彰台となる銅メダルを獲得した。夏冬を通じ、自身が持つ日本女子最多メダル数を「9」に更新し、団体追い抜き、本命の1500メートルへ弾みをつけた。日本勢では同種目で3大会連続の表彰台となった。山田梨央(28=直富商事)は37秒78で9位。吉田雪乃(23=寿広)は37秒98で13位だった。

 メダルが決まると珍しく高木が喜びを爆発させた。色なんて関係ない。表彰台で並んだオランダ勢も1000メートルと同じ顔触れだ。それでも本職ではない500メートルでの3位に「素直にうれしかった。まさかメダルを獲れると思っていなかった」。クールダウン中だった別室から運動靴のまま駆け出し、オランダ人のヨハン・デビット・コーチの胸に無邪気に飛び込んだ。

 予感はあった。4組目アウトレーン。銀メダルを獲った4年前と全く同じ。「流れが来ている。強い気持ちでいこう」。100メートルを10秒40で通過。自身最速だった。今季ベストを大幅更新。37秒12の自己最高に迫った。まだ22組の後続を残していたが、表彰台には十分な記録だった。「1000メートルは悔しいが、500メートルの銅はまた違う思いがある」と笑った。

 500メートルは優先権のある補欠。出るか出ないか「ギリギリまで考えた」。そして、2日前に出場を決めた。最終種目の本命1500メートルを控え「調子の上がり具合を考えた時にパシュートだけで1500メートルに行くのはある意味でリスクが高い。個人種目を挟むのは大きな意味になる」と説明。レース数増加は負担となる考えが一般的だが、高木は的確に自身の状態を客観視することができる。「昨日から今日の過程は団体追い抜きにもつながる」と胸を張った。

 31歳。日本女子の最多メダル数を9まで積み上げた。孤高の領域だが、時に3大会連続で師弟関係を続けるデビット・コーチには「ちょっと疲れやすくなっている」と本音を漏らすことも。すると「31歳は別にそんな年じゃないよ」とポジティブな言葉をもらい、甘い考えも改まる。「調子が悪くなっていく理由に年齢を使おうとしているところもあるのかな」。年齢を言い訳にしなくなった。

 点と点を結び、五輪終盤戦に一気に調子を上げてくるのが高木の戦い方。次は強敵オランダとの準決勝から始まる17日の団体追い抜き。この日もオレンジ一色に染まった会場でウイニングランをすると自然と力が入った。「次はパシュートなので負けないぞ!」。あと2種目。最高のフィナーレへ、気持ちも高ぶってきた。

 《冬季五輪日本勢で男子も含めて最多》高木は通算メダル数を夏季を含めて日本女子最多の9に更新した。冬季五輪の日本勢では男子も含めて最多。世界のスピードスケート女子では高木の壁として君臨したイレイン・ブスト(オランダ)が13で最多、9はクラウディア・ペヒシュタイン(ドイツ)と並んで歴代2位となった。高木は今大会の団体追い抜きや1500メートルでの上積みが期待される。

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