【モーグル】堀島行真 最高難度の技が呼んだ銅メダル コーク1440選択悔いなし 新種目デュアルこそ金

[ 2026年2月14日 02:00 ]

エアーを決める堀島行真(撮影・小海途 良幹)
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 男子モーグルは12日、決勝が行われ、22年北京五輪銅メダルの堀島行真(28=トヨタ自動車)が、2大会連続の銅メダルを獲得した。モーグル日本勢の2大会連続メダルは、女子で98年長野金、02年ソルトレークシティー銅の里谷多英以来、24年ぶり2人目の快挙。悲願の頂点は逃したが、15日の新種目デュアルモーグルで今度こそ悲願をかなえる。

 うれしさか、悔しさか。入り乱れる感情を整理できずに表彰式を終えた堀島だが、自身の選択をハッキリとした口調で肯定した。「(決勝1回目が)5位通過で(コーク)1440かなと思った。銅メダルにつなぐための技だったと思う」

 勝負の決勝2回目、第2エアで切り札コーク1440(斜め軸に横4回転)を投入した。83・44点は4人を残してトップだったが、その後2人に抜かれた。採点全体の20%を占めるエア点は表彰台3人の中で最低の17・06点。特にコーク1440は着地で尻もち寸前まで下がり、審判2人の採点は10点満点で6点台にとどまった。

 北京五輪で銅メダルを獲得。4年かけて金色に変えるため、選択したのがこの技の習得だった。24~25年シーズンからの投入へ、オフに計100回の練習ノルマを課し、充実した屋内スキー場があるオスロへ移住した。着地の衝撃に耐えられるよう、理学療法士の瀬戸口淳氏(47)の指導の下で、背骨をバネのように使える体形に“改造”。全てを金メダル獲得にささげてきた。

 だからこそ「(着地が)決まれば金メダルだったと思うし、決まらなくても銅だった。もし技がコーク1080だったら、おそらく(メダルは)なかった」と話す。選択を否定すれば、この4年間を否定することになる。自身を支えてくれた人たち、特に22年11月に結婚した妻・輝紗良さんの献身を否定することになる。それだけは避けたかった。

 幸い、4年前と違ってセカンドチャンスが待っている。15日のデュアルモーグルだ。右手には食べかけのリンゴ。「ドーピング検査が控えているので、早く(検体が)出るように食べて、水を飲んでって感じです」。表彰台では硬い笑顔だった堀島が、ようやく声を上げて笑った。

 ▽コーク1440 斜め軸に4回転(1440度)する技。堀島は昨シーズンから実戦投入しているが、着地で大きな衝撃を伴うなど失敗のリスクも高く、基本的には決勝最終回の第2エアでのみ使う。技の構造自体はスノーボード・ハーフパイプやビッグエアと同一。ただし技に特化する競技と違い、コブ斜面を高速で滑りながらエアも跳ぶモーグルでは、最高難度の技の一つ。エアだけに特化した場合、堀島はダブルコーク1440も跳べる。

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