【カーリング】54歳弁護士が冬季五輪の米国最年長出場記録を94年ぶり更新「リードの場面で出たかった」

[ 2026年2月13日 08:00 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第7日 カーリング男子1次リーグ   米国 3―8 スイス ( 2026年2月12日    コルティナ・カーリング五輪競技場 )

<カーリング>試合を終えて米国とスイスの選手が握手する(AP)
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 カーリング男子米国代表のリチャード・ルーホネン(54)が1次リーグのスイス戦に途中出場し、冬季五輪の米国代表最年長出場記録をマークした。米スポーツ専門局ESPNによると、従来の最年長記録は1932年レークプラシッド冬季五輪のフィギュアスケートのペアに52歳で出場したジョセフ・サベージで、ルーホネンは94年ぶりに記録を更新した。

 ルーホネンは2―8で米国がリードを許していた第8エンドに、リードのエーダン・オルデンバーグとの交代で登場。AP通信によると、ルーホネンがコーナーガードにするストーンを投じると、30歳も若いスキップのダニエル・キャスパーが「やった―!リッチー、良いショットだ」と叫び、米国の応援団はスタンディングオベーションで喝采を送り、ルーホネンは物憂げな表情を浮かべた。このエンドに米国は1点しか挙げられず、今大会2戦目で初黒星となるコンシードを宣言した。

 「本当は8―2でリードしている場面で出たかったよ。でも、僕にチャンスをくれたチームに感謝している」と話したルーホネンの本職は弁護士。ミネソタ州で「年間最優秀弁護士」を6度も受賞したという。フルタイムで仕事をしながら、カーリングではチームメートをトラックで送迎したり、朝の練習のために起こしたり、おやつを買ってあげたりと、父親のような役割を果たしているという。キャスパーは会見で「えーっと、リッチーってのは弁護士なんです。弁護士が必要なら彼に電話してみてはどうかな」と話し、爆笑を誘った。

 ルーホネンによると、週に3日、朝5時に起きて約48キロの道のりを運転してカーリングの練習に取り組む。その後は弁護士事務所へ向かって午後6時まで業務を行い、また練習に参加。木曜日から日曜日までは大会があり、出先からZoomで聴聞会に参加できるように常にネクタイを携帯しているという。

 過去にも五輪出場を目指し、若いチームメートのおかげで今回、ようやく大舞台に立ったルーホネンは「僕がやっていたのは、選手が氷上でたばこを吸いながらストーンを投げて、もっとうまくなれると考えていた時代さ」と苦笑い。「この男たちを見てみろ。全員筋肉が引き締まっていて、全員が全力で走っている」と現代カーラーたちの勤勉さを称賛した。

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