【スノーボード】小野光希 母と4年前の雪辱を 2度目の五輪へ「一緒に頑張ろう」鼓舞してくれた

[ 2026年1月15日 05:30 ]

練習を終え引き揚げる小野光希
Photo By 共同

 2月のミラノ・コルティナ五輪でメダル獲得が期待される選手を、親はどう支えてきたのか。今回は五輪イヤーの活躍もあり、一気に注目度が増しているノルディックスキー・ジャンプ男子の二階堂蓮(24=日本ビール)と、スノーボード・ハーフパイプ(HP)女子の小野光希(21=バートン)をクローズアップ。それぞれの親子の歩みと思いに迫った。(取材・構成 波多野詩菜)

 4年前、実力を出し切れず初五輪を9位で終えた光希。娘の進退の葛藤を、母の静恵さんは入院先から電話で受け止めた。交通事故で右足を手術し、1カ月半入院。競技に影響が出ぬよう娘には内定前から本番後までひた隠した。ようやく明かした後、「ママもできる限りサポートをするから一緒に頑張ろう」と鼓舞し、今がある。

 光希の活躍は母なくして語れない。6歳目前の10年2月、ソファでバンクーバー五輪のHPを見ていた娘は「私これやりたい!」と出場を宣言した。

 2学年上の姉と通った神奈川県の屋内ゲレンデ「スノーヴァ溝の口」までは、埼玉県の自宅から混むと片道2時間超。土日や夏休みは約12時間練習する姉妹のために、母は計6食の弁当を作り朝晩車で2往復しながら日中は就業した。「毎日うまくなっていく」姿で奮起できた。競技日はキッチンの一角に(南米)アンデス地方の福の神・エケコ人形などのお守りグッズを置いて祈る。その数は30種類を超える。

 4年後の現在、光希はW杯第4戦(米コロラド州)で待望の今季初優勝を挙げ、2度目の代表入りが確実。前回大会の涙を思い、母は言う。「やり切ったといういい表情をしてくれたら、結果は何位であれいい」。今度は自宅から静かに愛娘の笑顔を見守るつもりだ。

 ◇小野 光希(おの・みつき)2004年(平16)3月5日生まれ、埼玉県出身の21歳。5歳で競技を始め、小学校時代にハーフパイプを開始。18、19年のジュニア世界選手権、20年のユース五輪を制覇し台頭。21年世界選手権6位、22年北京五輪は9位。23年1月にW杯初勝利を挙げ、通算7勝。昨年3月の世界選手権は3位。現在、早大4年在学中で4月にINPEX入社予定。所属はバートン。レギュラースタンス。1メートル54。

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