日本代表フォルティウス吉村 カーリング女子史上初の快挙へ!――雪辱の「五輪金メダル」狙う
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カーリング女子日本代表のフォルティウス吉村紗也香(33)は、自身5度目の挑戦にして初の五輪の舞台を踏む。1日までにスポニチ本紙の単独インタビューに応じ、小学4年からのカーラー歴24年の歩みを振り返った。ミラノ・コルティナ五輪イヤーである2026年の新年の誓いに掲げたのは「五輪金メダル」。母として迎える大舞台で日本カーリング史上初の金メダルを目指す。(取材・構成 中村 文香)
オリンピアンとなる吉村の原点は、オホーツク海に面する北海道北見市にある。カーリングとの出合いは小学4年生。同級生の吉田知那美(ロコ・ソラーレ)が既に競技を始めており、「どんなスポーツなんだろう」と興味を抱いたところ、学校の授業でカーリングを体験する機会が訪れた。
「“なんだこの難しいスポーツは!”というのが最初の印象でした。アイスの上に上がって立つこと、滑ること自体から難しくて。カーリングって本当に難しいスポーツなんだ、と。でもその難しいがハマった理由の一つ。やればやるほど上達していく過程が面白くて、それが今も続けている理由です」
パン屋さんになることを夢見た少女は、やがてカーリング界で頭角を現していく。常呂高3年だった09年、バンクーバー五輪を目指す代表決定戦が、五輪への長い挑戦の始まりだった。4度目の挑戦となった北京五輪に向けては「北海道銀行フォルティウス」として21年の代表決定戦に臨むも、ライバルのロコ・ソラーレに敗れた。北海道銀行との契約も終了し、チームは存続の危機に追い込まれた。
「選手としての転機は、(札幌国際)大学を卒業して当時の北海道銀行に加入した時かな。オリンピックを目指したい、“仕事としてやっていく”という決断でした。でも決定戦で負けてしまって、そこからどうするのかと…。時間をかけて考えて、少したった頃に“やっぱりもう一回オリンピックに挑戦したい”と思えたんです。スポンサーは当時1社だけになってしまっていたけど、仲間はいました」
立ち止まらず、前へと進んだ4年後。五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレ、そしてSC軽井沢クラブとの三つ巴となった代表決定戦を勝ち上がり、世界最終予選も突破。初挑戦から足かけ17年、吉村はついに念願の五輪切符をつかみ取った。かつて最強女子高生軍団と呼ばれた吉村は、1児の母になった。
「息子は2歳になりました。歩いていますし、もうおしゃべりも始まっています。この前の代表決定戦が(現地での)初めての応援でした。映像に私が映ると指をさして“ママ”って言うので、少しずつ分かってきているのかな。自分にも守るべきものができた。まだ小さくて分からないかもしれないけれど、カーリング選手として頑張っている姿を見せたいと思っています」
五輪イヤーとなる2026年。新年の誓いに掲げたのは、「絶対にオリンピックで金メダル」という揺るがぬ目標だ。日本カーリング史上初の金メダルを目指す戦いが始まる。
「この4年間、みんなでブレずに目指してきました。絶対にオリンピックでメダルを獲る。そういう強い気持ちを持って、2026年は戦っていきたいと思っています」
その言葉に、迷いはない。母となった吉村が、日本カーリングの未来を背負い、五輪のアイスへと向かう。
《小野寺「最高の準備重ねる」》サードの小野寺佳歩(34)は14年ソチ以来、自身2度目の五輪となる。「チームで最高の準備を重ねて、金メダル獲得に向けて頑張っていきたい」と力を込めた。チーム最年長36歳の近江谷杏菜も10年バンクーバー以来、16年ぶり2度目の出場。初出場組は吉村に加えてセカンドの小谷優奈(27)とリザーブの小林未奈(23)。五輪最終予選で2試合に出場した小林は「五輪は小学生から夢に見た舞台。目標の金メダルに向け、心身ともにいい準備をしていく」と誓った。
◇吉村 紗也香(よしむら・さやか)1992年(平4)1月30日生まれ、北海道北見市出身の33歳。小学4年時に競技を始める。常呂高を経て札幌国際大に進学。世界ジュニアに3年連続で出場し、13年大会で銅メダルを獲得。20年5月に大学時代からの知人と結婚し、23年12月に第1子となる長男を出産。ポジションはスキップ。性格は大ざっぱでインドア派、趣味はいい香り集め。1メートル62。
▽ミラノ・コルティナ五輪 2月6日から22日まで開催され、イタリアでは1956年コルティナダンペッツォ大会、2006年トリノ大会に続く3度目の冬季五輪。登山とスキーを融合した山岳スキーを新競技として採用し、8競技、116種目を実施。13の競技会場が4つのエリアに分かれ、広域で開催される。開会式はミラノの世界的サッカースタジアムのジュゼッペ・メアッツァ競技場(通称サンシーロ)、閉会式はベローナ市街にある古代ローマ時代の円形闘技場で行う。
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