倉本昌弘 天に愛されたジャンボさんはスーパースターに

[ 2025年12月25日 04:39 ]

尾崎将司さん死去

1987年、中日クラウンズでラウンドする尾崎将司さん(右)と倉本昌弘

 【倉本昌弘が見たジャンボ】ジャンボさんが登場する前と後では日本のゴルフ界のイメージが全く変わった。それ以前は飛ばす人は曲がるから駄目という見方だったが、ジャンボさんは他の人よりもはるかに飛ばす上に曲げてもそこから何とかする。タイガー・ウッズが出てくる何年も前から、タイガーのようなゴルフをしていた。だから見ていて面白かった。

 飛ばしだけではなく小技も凄かった。野球の投手経験者はだいたい小技がうまい。星野仙一さんもそう。繊細な球離れの感覚を持っている。ジャンボさんの場合は低い球でスピンをかけて止めるアプローチが絶品だった。もちろんロブショットも打てたが、それにこだわりを持っていた。

 探究心も旺盛だった。一時代を築いても、変化を恐れなかった。今の新素材1Wの先駆けとなるメタルウッドを日本でいち早く取り入れたのもジャンボさん。1Wの材質がパーシモンからメタルに移行していく中で、取り残された人は少なくなかったが、その新時代をリードし続けた。

 天にも愛された。ミラクルチップインやミラクルバンカーショットなど数々の奇跡的なプレーで勝ち続けた。それはもう持って生まれたもの、人知を超えたものとしか言いようがない。まさにタイガーと同じ。人がまねできるものではない。だからこそ、誰もが知るゴルフ界のスーパースターになった。 (プロゴルファー、日本ゴルフツアー機構副会長)

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