【柔道GS東京】阿部詩が優勝!10月末に肋骨を骨折も…「直前まで出るか悩んでた」強行出場の理由明かす

[ 2025年12月6日 20:44 ]

柔道グランドスラム(GS)東京大会第1日 ( 2025年12月6日    東京体育館 )

女子52キロ級決勝を制し優勝を果たした阿部詩(撮影・河野 光希)
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 男女計7階級が行われ、女子52キロ級は阿部詩(25=パーク24)が2年ぶり5度目の優勝を果たした。今年6月の世界選手権で優勝しているため、全日本柔道連盟の内規によって来年の世界選手権(来年10月、アゼルバイジャン・バクー)の代表に内定した。

 初戦(準々決勝)はナンディンエルデネ(モンゴル)に袖釣り込み腰で技ありを取って優勢勝ち。準決勝は当大会昨年優勝の大森生純(25=JR東日本)との日本勢対決となり、右からの大外刈りで有効のポイントを取って退けた。決勝は、11月の講道館杯優勝の坪根菜々子(26=自衛隊)と対戦。試合開始から2分過ぎに右からの大外刈りで有効のポイントを奪い、優勢勝ちを収めた。

 優勝を決めると、両手を挙げていつも通りの笑顔。その後、ケガを押しての強行出場だったことを明かした。10月末の練習中にろっ骨を骨折。その後は「ずっと痛かった」としながらも骨折には気付かず練習を続けていたという。11月後半になって骨折が判明。「かなり不安がある中で、直前まで出るか悩んでいた」というが「(回復具合が)30%なら出なかったけど、50%まで戻ってきていたので。ロス五輪の時にケガしていても畳に立たないといけないと想定して」と出場を決めた。

 もちろん万全には遠く「下に入る低い体勢とか寝技は耐えられないんじゃないかという恐怖心もあった」という。それでも「もう覚悟を決めてやらないと」と奮い立たせ、危険な体勢は回避して立ち技で勝負を決めた。ケガを押して来年世界選手権の代表内定を勝ち取り「仮の骨ができてきているから大丈夫です」と笑った。

 2連覇を狙った昨夏のパリ五輪はまさかの2回戦敗退。絶望の日々を乗り越え、今年2月のGSバクー大会で復活優勝を果たすと4月の全日本選抜体重別選手権、6月の世界選手権、そして今大会と4大会全て優勝。2028年ロサンゼルス五輪へ向かう再出発の2025年を無敗で締めくくり「凄く良い1年になった。パリの負けからしっかり前を向けて、この優勝も次につながってよかった」と振り返った。

 女子日本代表の塚田真希監督(43)は「なかなかできることではない。気持ちもだけど、本当に才能だと思う」と称賛。さらに「準決勝はポイントを取った後にディフェンスしにいって指導をもらっていた。決勝では足を動かしながらディフェンスの仕方を変えて考えながらやっていた」と、ケガを抱えながらの戦術面も評価した。

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