女子マラソン7位の小林香菜 官僚志望から実業団2年目で飛躍 元皇居ランナー、原点コースで疾走
陸上 世界選手権第2日 ( 2025年9月14日 東京・国立競技場 )
Photo By スポニチ
女子マラソンでは初出場の小林香菜(24=大塚製薬)が2時間28分50秒で7位に入り、日本勢3大会ぶりの入賞を果たした。早大ランニングサークル出身の異色ランナーが実業団で進化を遂げ、サバイバルレースに対応。28年ロサンゼルス五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。
入賞を確信した小林は、思わず左拳を握った。発着の国立競技場に帰り、残り400メートル。大歓声の中、最後の力を振り絞った。「最高でしたね」。フィニッシュすると、足が動かずにその場に倒れ込んだ。19年7位の谷本観月以来日本勢3大会ぶりの入賞。「42キロは長くてつらいけど、皆さんのおかげで楽しく感じることができた」と振り返った。
酷暑を警戒したスローペースを嫌い、序盤はトップに立った。自らのペースを刻み、暑熱対策では氷を手に持ち、帽子に氷を入れて深部体温を下げた。25キロ過ぎに上位勢がペースアップ。一時は11位まで後退したが、それも想定内。「鬼ごっこみたいな感じ。抜かれたから追いかけようと粘りました」。1分間に220歩を刻む超高速ピッチで押し、40キロ手前で7位まで浮上した。
高校まで無名で、早大時代はサークル「ホノルルマラソン完走会」に所属。週1度、皇居ラン2周の活動が原点でもある。本格的にトレーニングを開始した大学3年からは朝夕のジョギング、その合間に授業やアルバイト…。過去の生活圏でもある今回のコースは「大学時代に走って、誰よりも知っている」。思い出もかみ締めながら、都内を疾走した。
まだ24歳。官僚志望から進路を大きく変え、実業団所属2年目で大きく飛躍した。「この経験を無駄にしないようにロサンゼルス五輪に向けても準備していきたい」。異色のランナーには、まだ無限の可能性がある。 (大和 弘明)
◇小林 香菜(こばやし・かな)2001年(平13)4月4日生まれ、前橋市出身の24歳。前橋三中から競技を始め、3年時に3000メートルで全国大会出場。群馬代表で都道府県対抗駅伝出場。早大本庄高から早大法学部に進み、24年に大塚製薬入社。25年1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップとなる2時間21分19秒で2位となり、今大会代表入り。1メートル54。
≪所属の監督は感慨「練習の労が報われた」≫
小林を指導する大塚製薬陸上部の河野匡監督(65)は「暑い中でも一生懸命練習してきて労が報われた」と感慨を込めた。23年大阪国際女子マラソンでの力走を見て「面白い子がいる」と興味を持ち、「とにかく気持ちが強かった」と売り込んでくる小林の熱意を買って受け入れて、ここまで育てた。今大会に向け、朝7時スタートの練習を複数回実施。ヒートルームを使って暑さ対策も行い「42キロ走ることへの不安はなかった」と万全の態勢を整えて入賞に結びつけた。
スポーツの2025年9月15日のニュース
-
【陸上】日本勢は惨敗…それでも青学大・原晋監督が「日本長距離界が目指す種目はマラソン」と語る理由とは
[ 2025年9月15日 23:40 ] 陸上
-
【世界陸上】デュプランティス快挙!人類初の6m30にネット大興奮「やべえ」「飛んでる」「奥さん美女」
[ 2025年9月15日 22:59 ] 陸上
-
【世界陸上】世界新記録達成のデュプランティスが婚約者と熱いキス 歓喜の後…婚約者の観客席へ
[ 2025年9月15日 22:54 ] 陸上
-
【世界陸上】世界新&パリ五輪再現キスに夜の国立騒然!デュプランティス前人未到の6m30跳び異次元V3
[ 2025年9月15日 22:48 ] 陸上
-
【世界陸上】8位入賞の三浦龍司「一瞬メダルが見えた」ラスト失速、右足首に痛み「ギリギリで調整」
[ 2025年9月15日 22:38 ] 陸上
-
【世界陸上】デュプランティスが異次元の大会3連覇!イチローポーズ披露に夜の国立どよめく
[ 2025年9月15日 22:29 ] 陸上
-
【陸上】アディダスCEO「ローカルのアプローチが重要」駅伝文化が根付く日本市場の戦略を言及
[ 2025年9月15日 22:27 ] 陸上
-
橋岡優輝「一旦陸上嫌いになって離れます…一度休んで一から」再出発へ わずか3センチ差決勝逃す
[ 2025年9月15日 22:23 ] 陸上
-
【世界陸上】デュプランティスが6メートル10成功後にイチローポーズ 国立は大盛り上がり
[ 2025年9月15日 22:23 ] 陸上
-
【世界陸上】2大会連続入賞の三浦龍司 島根県浜田市出身の23歳、実家帰省での楽しみは釣り
[ 2025年9月15日 22:11 ] 陸上
-
【世界陸上】三浦龍司 メダル獲得ならず「勝ちたかった」一時は3位浮上もラスト失速8位
[ 2025年9月15日 22:04 ] 陸上
-
【世界陸上】国立熱狂!中島佑気ジョセフ 日本勢34年ぶり決勝!91年大会高野進以来、男子400M
[ 2025年9月15日 21:57 ] 陸上
-
福部真子 涙と笑顔の世界陸上「今季最悪の走り」も菊池病と闘い走り抜けた大舞台「自分を褒めてあげたい」
[ 2025年9月15日 21:42 ] 陸上
-
【世界陸上】村竹ラシッド 危なげなく準決勝進出「楽しくなっちゃいました」アニメポーズでアピール!
[ 2025年9月15日 21:31 ] 陸上
-
【世界陸上】中島ひとみは2組7着で準決勝敗退 女子100メートル障害
[ 2025年9月15日 21:16 ] 陸上
-
【世界陸上】泉谷駿介の予選敗退にネット困惑の声「フライングじゃないの」「救済措置」「再レース」
[ 2025年9月15日 21:12 ] 陸上
-
【世界陸上】福部真子は1組7着で涙の準決勝敗退「今季最悪の走りをしてしまった」女子100m障害
[ 2025年9月15日 21:10 ] 陸上
-
【世界陸上】村竹ラシッド 13秒22の5組2着で準決勝進出、日本勢2選手が準決勝へ、泉谷が予選敗退
[ 2025年9月15日 20:55 ] 陸上
-
【世界陸上】泉谷駿介 13秒52で1組5着で予選敗退「スタートやられましたね」 男子110m障害予選
[ 2025年9月15日 20:27 ] 陸上
-
【玉ノ井親方 視点】大の里は余裕があった 立ち合いしっかり当たれば…今場所簡単には押されないはず
[ 2025年9月15日 20:25 ] 相撲
















