【世界陸上】小林香菜「自分もコテンパンにされるだろうと…」涙の7位入賞!「練習信じて頑張った」

[ 2025年9月14日 10:25 ]

陸上 世界選手権東京大会 第2日   女子マラソン ( 2025年9月14日    国立競技場発着42.195キロ )

<世界陸上東京・2日目>女子マラソン、7位入賞を果たし安藤(右)と抱き合う小林(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 女子マラソンは初出場の小林香菜(24=大塚製薬)が2時間28分50秒で日本勢トップの7位入賞を果たした。日本勢としては19年ドーハ大会7位の谷本観月以来、3大会ぶりの入賞となった。2大会連続出場の佐藤早也伽(31=積水化学)が2時間31分15秒で13位、4大会ぶり出場の安藤友香(31=しまむら)は2時間35分37秒で28位だった。

 中継局TBSのインタビューに、小林は涙を浮かべながら答えた。「代表に選んでいただいた時から信じられない思いで、もう練習がきつ過ぎて、合宿終わった時が一番うれしかった。試合はどうなってもいいとか思ってた」と明かし、「いざ本番になると本当に信じられない多くの方が応援してくださって…。コースは大学時代に走って誰よりも知っているので、応援の数も本当にたくさんの方が声をかけてくださったので、もうこれは頑張るしかないと必死だった」と沿道からの声援に感謝した。

 レースは25キロ手前でケニア、エチオピア勢が一気にペースアップ。3番手を走っていた小林は一時11番手に後退したが、粘り強く順位を上げた。「ケニア勢が後半来ると思ったので、自分のペースで前半から進めていって、何とか絶対に8位に入ろうと思って頑張りました」と振り返った。初出場での入賞には「尊敬していた先輩たちが世界の場で全然歯も立たない様子を見ていたので、自分もコテンパンにされるだろうな、もう嫌だなと思ってたんですけど、本当に練習を信じて頑張りました」と胸を張った。

 早大のマラソンサークル「ホノルルマラソン完走会」出身の異色ランナーが、世界と互角以上に渡り合った。初の世界選手権。「楽しさはあまり持てない。怖い。早く終わってほしい思い」とネガティブ発言を連発したが「世界陸上の舞台で成長して、次につなげられるレースにしたい」と気合を入れていた。

 高校まで無名。「マラソンを楽しく走りたい」という理由で大学では「早稲田ホノルルマラソン完走会」に所属した。サークル活動は週に1度、皇居ラン2周。「そういうところあるのは不思議。懐かしくもある」。過酷なレースには、大学時代の生活圏で、自らの原点でもある道もあった。発憤材料となった。

 今大会に向けては30キロの変化走などで鍛え上げ、7月のジョグは月間1300キロを超えた。尋常ではない走行距離だが、「走っている時は無心になれる」と笑う。走ることが大好きな24歳。自国の舞台で確かな成長を示した。

 ◇小林 香菜(こばやし・かな)2001年(平13)4月4日生まれ、前橋市出身の24歳。前橋三中―埼玉・早大本庄高―早大。大学ではランニングサークルで陸上に取り組む一方、登山サークルにも入会して槍ケ岳などに登頂。大塚製薬入社後、25年1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップとなる2時間21分19秒で2位に入った。

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年9月14日のニュース